夏野菜と鶏手羽のグリル
野菜はシンプルに焼くのがいちばんですが、「ただ焼くだけ」はだめ!アウトドアでのバーベキューでもつかえるグリルのコツを覚えましょう。
写真: 吉田 篤史
*1人分
材料
(2人分)
- ・鶏手羽先 6本
- ・なす 2コ
- ・ズッキーニ 1/2本
- ・かぼちゃ 1/8コ(120g)
- ・たまねぎ (輪切り) 2枚
- ・塩
- ・オリーブ油
つくり方
鶏手羽先は先端を切り落とし、包丁の先で2本の骨の間の関節を切り離す。
可食部の少ない先端は切り落とします(捨てずに冷凍してためておき、スープをとるのがおすすめ)。手羽肉は上下の関節を切り離しておくと、身離れがよくなり、ぐっと食べやすくなります。
ポリ袋に入れ、塩小さじ1/2強(肉の重さの1%)を加え、袋ごともみ込んでなじませる。袋の空気を抜いて口を閉じ、15分間ほどおく。
なすはヘタを切り落として縦2~3等分に切り、断面に塩少々をふっておく。
なすは断面に塩をふってしばらくおき、水けとともにアクを出します。ラタトゥイユのように、切ったそばから油で調理する場合はアク抜きは不要。
ズッキーニはヘタを切り落として縦半分に切る。かぼちゃは種とワタを除き、1.5cm厚さのくし形に切る。
たまねぎはようじを中心まで刺してから、約1cm幅の輪切りにする
刺してから切るたまねぎは、焼いて上下を返すときにバラバラになってしまわないよう、ようじを刺してから輪切りに。ようじはあらかじめ水に浸しておくと、焼く間に黒く焦げるのを防げます。
3のなすから水けが出てきたら紙タオルで拭き、全体にオリーブ油を塗る。ほかの野菜もオリーブ油を塗り、魚焼きグリルに並べる。
網のほうに油を塗るよりも、野菜の表面全体に油を塗って焼くほうがくっつきにくく、きれいに焼けます。また、表面の温度が上がり、手早くこんがりするという利点も。
なす以外の野菜に塩をふり、中火のグリルで両面を焼く。なす、ズッキーニは軽く焼き色がついてしんなりするまで、たまねぎは透き通ってしんなりするまで。かぼちゃは竹串を刺して火の通り具合を確かめる。
魚焼きグリルは機種や材料の量によっても火の通り具合が異なります。表面が焦げているのに中まで火が通らない場合は、火を弱める、両面焼きを片面焼きに変える、アルミはくをかぶせるなど工夫して。
野菜が焼けたら取り出して2の鶏肉を並べ、なるべくグリルの扉を開けずに(庫内の温度を下げないように)両面を合計で8分間ほど焼く。野菜とともに彩りよく盛り、好みで塩とオリーブ油を添える。
《グリル板でも同様に》
鉄製のグリル板や焼き網で焼く場合、戸外でバーベキューグリルを使う場合も、下ごしらえは同じ。油はグリル板や網に塗ると煙が出てしまうので、野菜に直接塗り、しっかり予熱をして焼きましょう。
《ここをマスター》
・なすは断面に塩をふり、アク抜きをして焼くとおいしさアップ。
・たまねぎはようじを刺してから切り、形をキープ!
・油は網に塗らずに、野菜の表面に塗って焼くべし。
・魚焼きグリルは機種によって火加減がさまざま。様子を見ながら調節しよう。
このレシピをつくった人
脇 雅世さん
約10年フランスに滞在し、パリの料理学校やレストランで料理を習得。帰国後はテレビや雑誌でフレンチのエスプリをベースにしたレシピを提案している。料理のジャンルは和洋中からお菓子まで。神楽坂で主宰する料理教室は35年以上続いている。2014年フランス政府より農事功労章を受勲。
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