
きょうの料理レシピ
本格ラタトゥイユ
ラタトゥイユは「野菜のトマト煮込み」ではないんです!野菜をていねいにしっかり炒めてから煮ることでどの野菜も「主役」の味に仕上がりますよ。

写真: 吉田 篤史
エネルギー
/440 kcal
*全量
調理時間
/45分
材料
(つくりやすい分量/でき上がり総量は約600g。)
- ・トマト 2コ(200g)
- 【A】
- ・ズッキーニ 1本(約150g)
- ・パプリカ (赤) 1コ(約150g)
- ・たまねぎ 1/2コ(約100g)
- ・なす 3コ(約250g)
- ・にんにく 1かけ
- ・ローリエ 1枚
- ・オリーブ油
- ・塩
つくり方
1
トマトはヘタをくりぬき、反対側にフォークを刺してじか火にかざす。皮がめくれてきたら火を止め、皮をむいてザク切りにする。
! ポイント
トマト1~2コなら、湯むきにするよりじか火であぶってむくほうが手軽。食べたとき口に残る皮はむきますが、家庭料理では、種は除かなくてOK。
2
【A】の野菜はそれぞれヘタを除き(パプリカは種も取り)、大きめの一口大に切る。ズッキーニとなすは太ければ縦半分にしてから2cmほどの幅に。厚みのないパプリカとたまねぎは少し大きめに切るとよい。にんにくは縦半分に切って芯を除く。
! ポイント
ここではまな板を使わずに野菜を手に持ち、1種類ずつ切りながらフライパンに加えていく方法でつくりました。刃の鋭くないペティナイフを使えば安全ですし、野菜の断面が粗くなるので味がよくなじみます。
3
フライパンにオリーブ油大さじ2とローリエを入れて弱めの中火にかける。ズッキーニを加え、しんなりして焼き色がつくまで炒め、ローリエとともに鍋に移す。
! ポイント
野菜によって火の通り方が違うので、一度に全部を炒めたり堅いものから順に加えたりするのではなく、1種類ずつ別々に炒めること。多めの油でじっくり焼き色をつけ、その油はフライパンに残して野菜だけを鍋へ。
4
3のフライパンに油が足りなければ少々加え、パプリカ、たまねぎも同様にそれぞれ炒めて鍋に移す。最後になすを炒め、フライパンの油をきれいに吸収させるとよい。
5
トマトを汁ごと加え、にんにく、塩小さじ2/3を加えてから鍋を火にかける。最初は弱めの中火にし、ふたをして蒸し煮にする。
! ポイント
水を加えなくても、塩を加えて蒸し煮にすれば野菜から水けが出てきます。これがおいしい煮汁に。
6
汁けが出て煮立ったら中火にし、時々上下を混ぜながら、ふたをして15分間ほど煮る。途中、にんにくが柔らかくなったら、へらでつぶす。煮汁が多ければふたを取り、さらに5~10分間、汁けが少なくなるまで煮る。
! ポイント
野菜の水分が多ければ煮汁が多くなるので、最後はふたを取り、少しとろみが出るまで汁けをとばします。
全体備考
《ここをマスター》
・トマトは皮を除いて口当たりよく。種と汁は丸ごと生かそう。
・野菜は1種類ずつ炒め、それぞれの持ち味を引き出すべし。
・水を加えずふたをして、野菜自身の水分で蒸し煮に。
・最後に程よく汁けをとばして、うまみをギューッと凝縮!
きょうの料理レシピ
2013/07/29
決定版!夏のベストレシピ
(初回放送日:2012/07/10)
このレシピをつくった人

脇 雅世さん
約10年フランスに滞在し、パリの料理学校やレストランで料理を習得。帰国後はテレビや雑誌でフレンチのエスプリをベースにしたレシピを提案している。料理のジャンルは和洋中からお菓子まで。神楽坂で主宰する料理教室は35年以上続いている。2014年フランス政府より農事功労章を受勲。
以前に作ったことがありますが、トマトの酸味が残り、トマトソースのようになりました。今回はしっかり炒めて、しっかり煮込んだら、ある瞬間からぐっと旨味と甘みがでてきて、おいしい!夏の朝食に冷たく冷やしたのを頂いています。
2024-07-14 07:20:37
毎年、夏には何度も作ります。材料も手順もシンプルなのに、本当に美味しい!素材本来の旨みがしみじみと味わえる料理だと思います。
ラタトゥイユはこのレシピ以外は考えられません。
ラタトゥイユはこのレシピ以外は考えられません。
2023-08-31 04:33:31
昨年の夏に初めて作りました。ラタトゥイユはそれまでも別のレシピで何度か作ったことがありましたが、このシンプルな材料&調味料で、こんなにも美味しくできるものなのかと驚き、感動しました。
素材の味が活かされているのだと思います。
今回は野菜をそれぞれ少し大きめに切ってみましたが、それでも少しべちゃっとなってしまったので、次回は煮る時間を短めにしたいと思います。我が家の夏の定番料理です。
素材の味が活かされているのだと思います。
今回は野菜をそれぞれ少し大きめに切ってみましたが、それでも少しべちゃっとなってしまったので、次回は煮る時間を短めにしたいと思います。我が家の夏の定番料理です。
2023-08-16 02:01:53
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