ポトフ
ごく弱火でひたすら煮込んだスープには、豚肉と野菜のうまみがぎっしり詰まっています。でき上がってから一晩ねかせると、さらに味に深みが出ます。
写真: 吉田 篤史
*1人分
*豚肉を塩漬けにする時間、常温になるまでおく時間、ポトフをねかせる時間は除く。
材料
(2~3人分)
- ・にんじん 1本(170g)
- ・たまねぎ 1コ(250g)
- ・セロリ 1本(100g)
- ・じゃがいも (メークイン/小) 2コ(300g)
- ・かぶ 2コ
- ・豚肩肉 (かたまり) 400g
- ・にんにく (皮をむいて芯を取る) 1かけ
- ・オリーブ油 大さじ1
- ・キャラウェイシード 大さじ1
- 【ブーケガルニ】*1回分。ポトフに使って残った野菜の葉なども使っている。
- ・ねぎの青い部分 適量
- ・かぶの葉 適量
- ・セロリの葉 適量
- ・タイム 2本
- ・ローリエ 1枚
- ・黒こしょう (粒) 10粒
- ・塩 小さじ2
下ごしらえ・準備
ブーケガルニをつくる
1 細かいハーブを中心にし、外側を野菜の葉で包む。途中で煮溶けてくるので、ほどけないようにたこ糸で二~三重に巻いてギュッと縛る。
つくり方
豚肉は重量の2%の塩(8g/分量外)をすり込み、冷蔵庫で一晩おく。翌日、冷蔵庫から取り出し、ペーパータオルで水けを拭き取り、常温に戻す。
豚肉は塩をすり込んで一晩ねかせ、うまみを凝縮させる。
にんじんは横半分に切ってから縦に2等分し、たまねぎは四つ割りにする。セロリは筋を取って7cm長さ程度に切る。じゃがいもは皮をむいて10分間ほど水にさらす。かぶは皮付きのまま縦半分に切る。豚肉は4等分に切り、両面に薄く小麦粉(分量外)をはたいておく。
フライパンにオリーブ油とキャラウェイシードを入れ、ごく弱火で熱する。香りがたってきたら、豚肉を入れて強火にして焼きつけ、全体に焼き色をつける。
キャラウェイシードの香りが移った油で豚肉を焼くと、香ばしくなっておいしい。
豚肉を鍋に移し(フライパンはあとで使うのでそのままおいておく)、水1.5リットル、黒こしょう、軽くつぶしたにんにく、【ブーケガルニ】を入れる。火にかけて沸騰したらごく弱火にし、アクを取りながら肉が柔らかくなるまで1時間30分~2時間煮る。
じゃがいも以外の野菜を入れ、ごく弱火でさらに1時間ほど煮込む。3のフライパンを弱めの中火で熱し、水けを拭いたじゃがいもを入れる。焼き色がついたら鍋に移し、塩を加えて20分間ほど煮る。味をみて、足りなければ塩・こしょう各少々(分量外)で調え、火を止めてふたをし、そのまま常温になるまでおく。
豚肉が柔らかくなったら野菜を入れる。煮くずれしやすいじゃがいもは、あとから加えて。
常温になるまで冷めたら冷蔵庫に入れ、一晩ねかせる。翌日食べる際に温め直し、器に盛る。
◆ブーケガルニ◆
ハーブや野菜の葉などを束にしたもの。ハーブや野菜はあるものでOK。煮込み料理に加えると、風味がグンとよくなる。
◆豚肩肉(かたまり)◆
肉質は堅めで締まっているが、うまみはしっかりあるので、煮込みやシチューなどに向く。たこ糸で縛ってあるものを購入した場合は、今回は調理前に外してから使う。
◆キャラウェイシード◆
セリ科の植物の種子で、甘さとほろ苦さが入り混じったスパイス。豚肉によく合う。
このレシピをつくった人
オカズデザインさん
吉岡秀治・知子夫妻、森影里美からなる料理とグラフィックデザインのチーム。雑誌や映像などの料理制作で独自の世界観を表現している。「私たちが大切にしているのは、時間がおいしくしてくれる料理。仕上がりの味を想像しながら待つ時間も楽しいものです」
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