トマトのパンがゆ
煮込み料理には熟したトマトを使うのがおすすめ。残り物の堅くなったパンを、トロトロになるまで煮込んでやさしい味に。
写真: 野口 健志
*1人分
材料
(2人分)
- ・トマト (小/熟したもの) 6コ(480g)
- ・にんにく 1/2かけ
- ・食パン 8枚切り(2枚)
- ・パルメザンチーズ (すりおろす) 適量
- ・オリーブ油 大さじ1
- ・塩 適量
- ・チキンスープ 90ml
- *顆粒(かりゅう)チキンスープの素(もと)(洋風)を、表示の2倍の分量の湯で溶いたもの。
つくり方
トマトはヘタを取り、適当な大きさに切る。にんにくは芯を取り除いて包丁の腹(柄に近い平らな部分)で押しつぶす。食パンは1cm角くらいに切る。
鍋にオリーブ油、にんにくを入れて弱火にかける。薄く色づいて香りがたったら、トマトを加えてふたをし、5分間ほど煮る。途中、トマトの果汁が出てきたら中火にする。トマトの果肉がくずれ始めたらふたを取り、木べらで果肉をつぶしながら煮て、塩少々を加える。
ふたをして煮て、トマトの果汁を引き出してから、果肉をつぶして全体をソース状に。
パンを加え、チキンスープを注ぎ、ふたをして弱火にして20分間煮る。途中、水けが少なくなったら3回ほど、ヒタヒタになるように水を足す。パンが溶け始めたらふたを取り、混ぜながら煮る。全体にとろみがついてつやが出たら、塩適量で味を調える。器に盛ってオリーブ油適量(分量外)を回しかけ、パルメザンチーズをふる。好みで黒こしょう(粗びき)適量(分量外)をふってもよい。
パンは煮込むうちに溶けてトロトロになるので、大きさは多少不ぞろいでもよい。
【食材メモ】
◆パルメザンチーズ◆
イタリア北部でつくられる超硬質チーズ。国内の厳しい基準を満たして認定されたものは、特に「パルミジャーノ・レッジャーノ」と呼ばれる。すりおろしたり、削ったりして使う。
このレシピをつくった人
有馬 邦明さん
イタリア料理店で修業の後、イタリア ロンバルディア、トスカーナ州などで経験を積む。2002年、東京にレストランをオープン。(2023年時点閉店)
食材は自ら生産者の素に足を運ぶというこだわりよう。地方における料理監修も多数行なっている。丁寧につくられる一皿に魅了されるファンが多い。
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