ケーク・サレ
チーズ風味の生地に野菜をたっぷり焼き込んだ、お総菜感覚のケーキ。軽い食感の中に、野菜のみずみずしさが感じられる一品です。
写真: 白根 正治
*全量
*粗熱を取る時間は除く。
材料
(21cm×8cm×高さ6cmのパウンド型1台分)
- 【A】
- ・薄力粉 125g
- *国産のものを使うとふくらみが悪くなることがあるので注意。
- ・ベーキングパウダー 5g
- ・粉チーズ 40g
- ・卵 115g
- ・牛乳 70g
- ・サラダ油 70g
- ・塩 小さじ1/4強
- ・こしょう 小さじ1/4強
- 【炒めたまねぎ】*つくりやすい分量。1台分で35gを使用する。余ったものは冷蔵庫で1週間、冷凍庫で3週間保存可能。
- ・たまねぎ (粗みじん切り) 2コ分
- ・サラダ油 大さじ1
- 【フィリング】*合計で約250gが目安。
- ・パプリカ (赤) 1/4コ
- ・ズッキーニ (小) 1/2本
- ・ブロッコリー 1/3コ
- ・ロースハム 3枚
- 【トッピング】
- ・パプリカ (赤/1.5cm幅に切る) 4本
- ・ズッキーニ (4mm厚さの輪切り) 4枚
- ・ミニトマト (横半分に切る) 4コ分
下ごしらえ・準備
下準備
1 【炒めたまねぎ】をつくる。フライパンにサラダ油を熱し、たまねぎを強火で炒める。3分間炒めて部分的に焼き色がついてきたら弱火にし、12~15分間炒め、バットなどに取り出して冷ましておく。
2 【フィリング】の材料を切る。パプリカは7~8mm角に、ズッキーニは8mm~1cm角に切る。ブロッコリーは小房に分ける。ハムは6~7mm角に切る。
3 ポリ袋に【A】を入れ、空気を含ませるようによくふって混ぜる。
つくり方
ボウルに卵を入れて泡立て器でよく混ぜ、牛乳とサラダ油を加えてさらによく混ぜる。
塩、こしょうを加えてさらに混ぜ、【炒めたまねぎ】のうち35gを加えてよく混ぜる。
2に下準備を終えた【A】を加える。菜箸3本を握り、固定させる。
泡立て器で混ぜると生地に粘りが出て、焼き上がりが堅くなってしまう。菜箸3本を使い、混ぜすぎを防ぐ。
ボウルに菜箸を3の持ち方で垂直に立て、小さい円を描くようにゆっくりと35~40回混ぜる。
ボウルの左下に直径12cmほどの小さな円を描くように混ぜる。1回混ぜるごとに、ボウルを手前に少し回転させる。生地はなめらかではなく、回りに粉が少々残っていてもよい。
人さし指と親指の間の箸がボウルの側面の粉をかき取るようにして、混ぜ残しのないようにする。
【フィリング】のパプリカ、ズッキーニ、ハムを加え、ゴムべらで6~7回、ボウルを回しながら大きく混ぜる。
へらの広い面を使って、ボウルの正面右上から左下へ底をこするように動かす。ボウル側面の粉を生地につけてとるようにしてへらを返す。そのとき同時に左手でボウルを手前に少し回転させる。これを6~7回繰り返す。
型に5の1/2量を流し入れ、中央にブロッコリーを並べる。
残りの生地を流し入れ、ゴムべらで表面を軽くならし、【トッピング】のパプリカ、ズッキーニ、ミニトマトを彩りよく並べる。
180℃のオーブンで約55分間焼く。表面の裂け目と側面に薄い焼き色がつけばよい。型からはずし、網にのせて粗熱を取る。
【つくる前にしておくこと】
・型の内側にオーブン用の紙を敷く。
・オーブンは220℃に温める(焼くときに180℃に下げる)。
【保存】
冷蔵庫で保存し、翌日までに食べきる。
【極上ポイント】
・粉を加えたら混ぜすぎないこと。菜箸3本を使って、混ぜ足りないかなと思うぐらいでやめる。
・粗熱が取れて、ほんのり温かいぐらいがおいしい。冷めたものは切り分けてから、オーブントースターで軽く温めるとよい。
このレシピをつくった人
小嶋 ルミさん
都内で洋菓子店、お菓子教室を経営。日本の女性パティシエの草分け的存在。シンプルで本物の味、心温まる味を追求したお菓子が評判。
中国語の本も多数出版され、中国のお菓子愛好家の間でも広く知れ渡る。最近では、中国人やタイ人を対象に、日本の菓子づくり教室も開催している。
つくったコメント