かつおのたたき
かつおは独特な生臭みがあるので、皮に焼き目をつけることがポイント。にんにくと、からしがアクセントになります。
写真: 福森 クニヒロ
*1人分
材料
(2人分)
- ・かつお (節どりしたもの) 300g
- ・にんにく 1/3かけ
- ・たまねぎ 1/2コ
- ・青じそ 10枚
- ・白ごま 少々
- ・溶きがらし 適量
- *粉がらしを湯で溶いたもの(下準備参照)。
- ・ポン酢しょうゆ 適量
- ・サラダ油
下ごしらえ・準備
粉がらし
1 かつおのたたきの薬味は、にんにくやしょうが、みょうがが一般的ですが、からしとの相性もよく、辛みが生臭みを取ってくれます。からしは、粉がらしを溶いて使うと、からし独特のツンとした辛みがあります。辛みの酵素をいちばん発生させる40℃くらいの湯を、少しずつ加えて練り混ぜます。かつおのたたきには箸の跡が残るくらいの堅さ、みそ汁に浮かせるときはゆるくするなど、使い方で濃度を調整します。
つくり方
たまねぎは薄切りにして水にさらし、水けをよくきる。青じそはせん切りにする。ボウルにたまねぎと青じそを入れ、白ごまと合わせておく。
フライパンにサラダ油小さじ2とにんにくを入れて弱火で熱し、香りが出たらにんにくを取り出す。火を強めて、かつおの皮を下にして入れ、押さえながら焼いて焼き目をつける。残りの面をサッと焼き、温かいうちに1.5cm厚さに切る。
油ににんにくの香りを移したら、油の温度を上げ、皮側から焼く。押さえながら強火で焼いて、焼き目をつける。皮側はしっかりと焼き、残りの面はサッと焼く。温かいうちに1.5cm厚さに切る。表面の余分な油は取るとよい。
器に2と1の野菜を盛る。かつおの上に溶きがらしをのせ、ポン酢しょうゆを添える。
《かつおの選び方・扱い方》
かつおは5月頃からおいしくなる魚です。銀色の皮につやがあり、身は鮮やかな赤色で、触ると身が締まって堅いものを選びます。生で食べる場合はしょうゆが合うので、おつくりやヅケにします。たたきの場合はポン酢しょうゆが合い、よく焼いた皮に味がのって、かつおのおいしさが引き立ちます。
このレシピをつくった人
髙橋 拓児さん
東京で修業後、生家で厨房に立ち、豊かな発想で従来の概念にとらわれない独自の京料理が人気を博す。料理教室での論理的でわかりやすい解説も好評。シニアソムリエの資格ももち、ワインにも造詣が深い。NPO法人「日本料理アカデミー」でも活躍中。
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