くずまんじゅう
そら豆でつくったひすい色のあんが、くずの透明感に映える「くずまんじゅう」 。やさしい甘さが魅力です。
写真: 鍋島 徳恭
*1コ分
材料
(8コ分)
- ・くず粉 50g
- ・上白糖 100g
- ・水 230ml
- 【そら豆あん】
- ・そら豆 (さや付き) 500g(正味約180g)
- ・上白糖 25~30g
- ・和三盆 5g
- *なければ上白糖5gで代用する。
つくり方
【そら豆あん】をつくる。そら豆はさやから出して柔らかめにゆで、冷水にとって薄皮をむく。ボウルに入れてハンディプロセッサーにかけ、好みの堅さになるまでかくはんする(堅いようなら、水大さじ2ほどを加えてかくはんするとよい)。
鍋に1と上白糖を入れて中火にかけ、木べらを使ってよく練る。火を止め、和三盆を加えて、さらに練り、冷ます。
冷ますときに鍋ごと水につけて急冷すると、色鮮やかに仕上がる。
2を8等分して丸めておく。
くず粉と上白糖をボウルに入れてよく混ぜる。分量の水を少量ずつ注いでよく混ぜて溶かし、ざるなどでこしておく。
直径18cmの鍋に4を入れ、強めの中火にかける。木べらでゆっくりかき混ぜながら煮る。くずの塊ができてきたら少し火を弱め、力を込めて木べらで、くずの塊がなくなるまで練る。
5を火から下ろし、鍋ごと湯せんにかけておく(扱いやすいように、適度な柔らかさを保つため)。
小さめの耐熱容器に6の生地を少し入れ、3をのせて、さらに生地をのせてスプーンの背などを使って丸く形づくる。同様にして8コつくる。
蒸気の上がった蒸し器に入る数だけ7を並べ入れ、強火で12~13分間蒸す。残りも同様にして蒸す。
器に入れず、ラップに包んで茶きん絞りの要領で形づくり、12~13分間湯せんにかけてもよい。
◎和三盆◎
さとうきびの搾り汁を煮詰めたものに水を加えて練り、おもしをかけて搾ることを繰り返してつくられる。なめらかな口当たりと、あっさりとした後味から和菓子によく用いられる。
このレシピをつくった人
後藤 加寿子さん
茶道の家元の家に生まれる。日本料理の奥深い知識に裏打ちされた、シンプルかつ現代的な和食のレシピを提案。食育にも力を入れ、和食文化国民会議副会長を務める。
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