えびときゅうりの黄身酢かけ
上品な甘みの黄身酢は、空気を含ませながら練り混ぜ、トロリふっくら、なめらかな口当たりに仕上げます。
写真: 今清水 隆宏
*黄身酢を冷ます時間、きゅうりを塩もみしておく時間は除く
材料
(2人分)
- 【黄身酢】*つくりやすい分量。密封容器に入れて冷蔵庫で2~3日間保存可能。
- ・卵黄 3コ分
- ・酢 大さじ1
- ・砂糖 大さじ1
- ・みりん 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 大さじ1
- ・だし 大さじ2
- ・塩 一つまみ
- ・えび (無頭。殻付き) 4匹
- ・きゅうり 1本
- ・塩
つくり方
黄身酢をつくる。鍋に材料を合わせ、小さめの泡立て器(または菜ばし3~4本)でよく混ぜる。この鍋より一回り大きめの別の鍋に湯を沸かし、ふきんを入れ、その上に黄身酢の鍋をのせる(湯せん)。弱めの中火にしてフツフツと煮立つ温度を保ちながら、泡立て器で空気を含ませるように練り混ぜ、とろみをつける。表面がトロリと固まってから2~3分間さらに練り混ぜ、全体に火を通す。ボウルに移し、冷ます。
鍋と鍋の間にふきんをかませて火の通りを柔らかくし、空気を含ませながら練り混ぜる。
きゅうりは斜め薄切りにし、塩少々をふっても、10分間おく。しんなりしたら余分な塩けをサッと洗い流し、水けを絞る。
えびは背ワタを取り、殻付きのまま、尾のほうから殻と身の間を縫うようにして、竹ぐしを打つ。身に打つと、抜きにくくなるので注意。鍋に湯を沸かして塩少々を入れ、えびを入れて、中火で4~5分間ゆでる。
えびに竹ぐしを打つのは、まっすぐにゆで上げるため。丸まってもよければ、くしを打たずにゆでてもよい。
3のえびを水にとって冷まし、竹ぐしを抜き取る。紙タオルで水けをふき取り、殻をむいて長さを半分に切る。
器に2のきゅうりと4のえびを盛り、1の黄身酢適量をかける。
このレシピをつくった人
斉藤 辰夫さん
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、同校で教職員として日本料理の教授となる。パリ、スイス、ワシントンでも料理に携わる仕事をした国際派の料理家。
その後、エコール辻東京で専任教授を務める。
枠にはまらないユニークで新鮮な発想とわかりやすい指導に、幅広い層のファンがたくさん。現在は東京・国立で料理教室『斉藤辰夫料理スタジオ』を開いているほか、テレビや雑誌、講演などで忙しい毎日を送っている。著書に『煮もの』・『焼きもの』『全プロセスつき!基本の和食!』(ともに主婦と生活社)、『おいしい和食の大事典200』『和英つき 和食の辞典』(ともに成美堂出版)、『斉藤辰夫のいちばんかんたんな和食』(NHK出版)など多数。
現在、『NHK WORLD 』 “DINING WITH THE CHEF“に出演中。
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