シュークリーム
外側がパリッと香ばしく、内側がしっとりとしたシュー生地に、なめらかなクリームを詰めます。
写真: 蛭子 真
*1コ分
*クリームを冷やす時間は除く
材料
(8~10コ分)
- 【クリーム】*直径約13cmの浅めの耐熱容器6コ分。直径約8cmのココット型7コでもよい。または大きめの耐熱容器1コでつくる場合は、つくり方5で約50分間蒸し焼きにする
- ・卵黄 3コ分
- ・グラニュー糖 40~60g
- *好みで加減を。クレーム・ブリュレとして食べる場合は40gでよい。
- ・牛乳 100ml
- ・生クリーム 300ml
- ・バニラビーンズ 1/4本
- 【シュー生地】
- ・水 20ml
- ・牛乳 70ml
- ・バター (食塩不使用) 45g
- ・塩 2g
- ・グラニュー糖 3g
- ・薄力粉 55g
- ・溶き卵 95g
- ・卵 1コ
- *表面用。
- ・卵黄 1コ分
- *表面用。
- ・アーモンドダイス 約40g
- ・バター (食塩不使用)
- *天板用。
- ・薄力粉
- *天板用。
下ごしらえ・準備
1 シュー生地に使う卵は室温において戻す。
2 オーブンを110℃に温める。クリームをつくったら、シュー生地用に180℃に温める。
3 シュー生地の薄力粉は約30cmの高さから紙の上にふるう。2回ふるう。
4 シュー生地のバターは1cm×3cm角くらいに切る。
5 天板に、室温に戻したバターを薄くぬり、柔らかい紙タオルで軽くふき取る。万能こし器で薄力粉少々をふり、天板を傾けて余分な粉を落とす。直径3cmの抜き型などで間隔をあけて印をつけ、シュー生地を絞る目安にする。
つくり方
ボウルに卵黄、グラニュー糖を入れる。泡立て器をボウルの底に当てて、泡を立てないように、白っぽくなるまですり混ぜる。
厚手の鍋に牛乳、生クリーム、バニラビーンズを入れて中火で沸騰直前まで温め、1に少しずつ加えて混ぜる。
別のボウルにこし入れ、網じゃくしなどで表面の泡を取り除く。
《ハンディプロセッサー(またはミキサー)で簡単に!》
卵黄、グラニュー糖、牛乳を容器に入れ、ハンディプロセッサーでなめらかにかくはんし、生クリームを加えてゴムべらで混ぜます。バニラビーンズの代わりにバニラオイル(またはバニラエッセンス)少々を加えてこし、手順4~5と同様につくります。
ふきんを敷いたバットに耐熱容器をのせ、クリームを流す。表面に泡が浮いていたら、充てん式のガスライターで火を当てて消す。消毒用アルコールか水を霧吹きでシュッと吹いても消える。
泡はていねいに除くこと。
バットに70~80℃の湯を1~2cm深さまで注ぎ、110℃のオーブンで約40分間蒸し焼きにする。粗熱を取り、冷蔵庫で冷やす。前日につくって冷やしておいてもよい。
厚手の鍋に水、牛乳、バター、塩、グラニュー糖を入れて中火にかけ、沸騰させる。軽く混ぜ、バターをきちんと溶かす。
火から下ろし、薄力粉を加え、木べらで上から押さえるようにして混ぜる。粉けがなくなり、生地がまとまればOK。
再び中火にかけ、木べらで鍋底に生地を押しつけるようにしながら、鍋底に白っぽい膜が張るまで混ぜる。火から下ろし、鍋にぬれぶきんを当てて少し冷ます(別の鍋に取りかえてもよい)。
生地の全面をまんべんなく鍋底に触れさせながら火を入れ、薄力粉のでんぷんをのり状にしていく。きちんとのり状にしておかないと、ふくらみにくくなる。
溶き卵を木べらで受けながら、約5回に分けて少しずつ加え、そのつどなめらかになるまで混ぜる。
木べらで生地をすくうと、ゆっくり、ポッタリと落ちていくくらいがちょうどよい堅さ。この堅さになったら、卵が残っていても加えないこと。生地が堅めなら、分量外の溶き卵を少し加えて調整する。
絞り出し袋に直径1cmの丸形口金をつけ、絞り出し袋をねじって、口金の中に押し込む。袋の口を外側に深く折り返して片手に持ち、ゴムべらで生地を2回くらいに分けて入れる。
2回目の生地を入れるときは1回目に入れた生地の上に重ねる。こうすると空気が入らないので、絞る途中で生地が途切れることがない。
天板の印をつけた位置に丸く絞り出す。口金を天板に直角にかまえ、真上から生地を押し出すように絞り、小さく回して生地をねじり切るようにする。
表面用の卵と卵黄を溶き混ぜてこし、表面にはけでぬる。下に卵が落ちないように注意して、側面にもぬる。水をつけたフォークの背で軽く押さえ、格子状に筋をつける。
アーモンドを散らし、直径約6cmのコップや抜き型などをかぶせてクルクルと回し、側面にもくっつける。天板を傾けて、余分なアーモンドを落とす。
全体に霧を吹きかけ、180℃に温めたオーブンに入れて約20分間、こんがりと焼き色がつくまで焼く。焼き上がったら、網などにのせて冷ます。
オーブンによって焼き時間に違いが出ることがあるので、全体に焼き色がつくのを目安にする。
シューの上から約1cmのところを横に切り、5のクリームをスプーンですくって詰める。切った部分は上にのせる。
◆「クレーム・ブリュレ」として楽しめます◆
このクリームは、濃厚なプリンのようなデザート「クレーム・ブリュレ」と同じレシピです。本来はグラニュー糖をふり、ガスバーナーなどで表面を焦がします。焦がさなくてもおいしく食べられます。
◆こちらのレシピも参考に◆
パニエ
オレンジ風味のクレーム・ブリュレ
このレシピをつくった人
西原 金蔵さん
京都のフランス菓子店店主。フランス、東京、神戸などのレストラン、ホテルで製菓長として研鑽を積む。本格的で洗練されたお菓子が人気を呼んでいる。
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