尹料理長のえびのチリソース
プロならではの極意を学べば、えびはプリプリに。程よい辛さは、家族みんなで食べられます。
写真: 坂上 正治
*1人分
*えびに下味をつけて冷蔵庫でねかせる時間は除く。
材料
(4人分)
- ・むきえび 350g
- 【むきえびの下味】
- ・塩 小さじ1/2
- ・こしょう 少々
- ・酒 小さじ1
- ・サラダ油 小さじ1
- ・卵白 1/2コ分
- ・かたくり粉 大さじ2
- 【チリソース】
- 【A】
- ・しょうが (みじん切り) 20g
- ・にんにく (みじん切り) 10g
- ・トマトケチャップ 大さじ2
- ・トーバンジャン 大さじ1~1+1/2
- ・チキンスープ (中国風) カップ1/2
- *顆粒チキンスープの素(中国風)を表示どおりに湯で溶いたもの
- 【B】
- ・砂糖 大さじ2
- ・酒 大さじ1
- ・塩 小さじ1
- ・こしょう 少々
- ・ねぎ (みじん切り) 50g
- ・水溶きかたくり粉 適量
- *かたくり粉と水を1:2の割合で混ぜたもの
- 【C】
- ・ラーユ 小さじ1
- ・ごま油 小さじ1
- ・酢 小さじ1/2
- ・グリンピース (冷凍/ゆでる) 50g
- ・レタス (7mm幅の細切り) 適量
- ・かたくり粉
- ・揚げ油
- ・サラダ油
つくり方
むきえびは背に1/3程度の深さの切り込みを入れて、背ワタを取り除く。
背に切り込みを入れると、見た目が大きく華やかになるうえ、歯ざわりもよくなる。
1をボウルに入れ、かたくり粉大さじ1と水大さじ1を加えて軽くもむ。2~3回水をかえて洗い、汚れと臭みを取る。
紙タオル2枚の上に2をのせ、手前から巻くようにして包み、軽く押して水けをふき取る。
ボウルに3を入れ、【下味】の材料を加える。まんべんなく行き渡るように混ぜたら、冷蔵庫で10~20分間ねかせる。
中華鍋(または鍋)に揚げ油を入れ、155~160℃に熱する。
ねぎを入れて、2~3秒間してから細かい泡といっしょに浮き上がってくればOK。温度が低すぎると、下味のかたくり粉と卵白が油の中で分離し、逆に高すぎるとえびがだんご状にくっついてしまう。
いったん火を止めて4を加え、玉じゃくし(または菜ばし)で軽くほぐす。再び火をつけて7~8割火を通して取り出す。
火を止めてからむきえびを入れることで、油の温度が上がりすぎ、えびが焦げるのを防ぐ。あとで火が入るので、ここで完全に火を通す必要はない。
中華鍋(またはフライパン)にサラダ油大さじ5 を入れて弱めの中火にかけ、【A】を加え、香りが出るまでいためる。
香味野菜と油が分離してくるまでいためるのがポイント。
チキンスープを加えたら強火にし、【B】で味つけをし、6を戻し入れる。
ここから先は強火で一気に仕上げると、色、つやが損なわれない。
ねぎ、グリンピースを加えたら、鍋を揺すりながら、水溶きかたくり粉を様子を見ながら回し入れ、混ぜてとろみをつける。
【C】を回し入れて、ざっと混ぜたら器に盛る。レタスを周りに添える。
仕上げに酢を加えることで油っぽさがなくなり、ラーユの辛さもマイルドになる。さらにごま油で香りとコクを加える。
水溶きかたくり粉は、かたくり粉1 に対して水は2 の割合でうすめにつくる。初心者は様子を見ながら加えると、失敗が少ない。
卵白入りの下味をからめて薄い衣をつけることで、小さめのむきえびでもボリューム感が出る。さらに冷蔵庫で休ませることで、味が浸透し、衣も密着してはがれにくくなる。
酢、ラーユ、ごま油を入れたら混ぜすぎ厳禁! せっかくの風味がとんで、味がぼやけてしまう。お子さんがいるご家庭はラーユは入れないでもOK。
このレシピをつくった人
尹 東成さん
陳建民氏に師事後、都内中国料理店を経て独立。大阪のホテルの中国料理部門総料理長を務めた。恩師から受け継いだ「三位一体(色・味・香)」を大切に、飽くなき探究心と真心を持って、腕を振るう。
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