山口シェフの牛肉の包み焼き
塩を練り込んだパイ生地で肉を包んで焼くと、塩加減がばっちり。柔らかくてうまみたっぷりの牛肉です。
写真: 浮田 輝雄
*1人分
*塩パイの生地をねかせる時間は除く。
材料
(4~5人分)
- 【牛肉の包み焼き】
- ・牛ロース肉 (塊) 500g
- *牛肉は使うまで冷蔵庫に入れておく。
- ・好みのハーブ (生) 適量
- *ローズマリー、タイム、セルフィーユ、イタリアンパセリなど。
- 【塩パイ】
- ・塩 100g
- ・強力粉 400g
- ・卵 2コ
- *焼くときに生地にぬる卵黄約1コ分を取り分けておく。
- ・水 170~180ml
- 【きのこソース】
- ・エリンギ 1パック
- ・まいたけ 1パック
- ・しめじ 1パック
- ・にんにく (みじん切り) 1かけ分(10g)
- ・白ワイン カップ1/2
- *または酒。
- ・トマト (ザク切り) 4コ分
- ・ハーブ (生/みじん切り) 適量
- *肉を焼くときに使った残りでよい。
- ・こしょう
- ・サラダ油 適量
- ・強力粉
- *打ち粉用。
- ・バター 15g
- ・塩
つくり方
大きめのボウルに、塩、強力粉、卵を順に合わせ、水を加えて混ぜ合わせる。まとまりにくければ、水で堅さを調整する。
混ぜ合わせるだけでOK。パイ自体は食べないので、練り具合はそれほど気にしなくてよい。
全体が混ざったら生地を丸くまとめ、ラップをかけて、冷蔵庫で半日ほどねかせる。
生地をねかせると、なじんで安定する。
牛肉の表面にこしょう適量をふる。
塩パイにしっかり塩を入れているので、肉自体には塩をふらなくてOK。
フライパンにサラダ油適量を熱し、3の肉を入れて一面ずつ、表面全体を焼く。
表面を焼き固めることで、香ばしさが出ると同時に、肉汁が出ず、うまみが閉じ込められる。
2の生地をまな板などに取り出し、打ち粉の強力粉適量をふりながら、めん棒で約3mm厚さの長方形にのばす。
5の四隅をナイフで切り取り、はけで卵黄適量を表面にぬる。
6の生地にハーブをのせ、4の肉を置く。四方から肉に接するように生地をかぶせて包み、閉じ口を押さえる。
ハーブ、肉の順でのせると、焼き上がって開けたときにハーブが上になる。
天板にオーブン用の紙を敷いて7を閉じ口を下にしてのせ、表面に残りの卵黄をぬる。200℃に温めておいたオーブンで約15分間焼く。
焼き上がったらオーブンから出し、そのまま約10分間ねかせる。
ねかしている間に、パイの中で香りが充満する。
エリンギは縦4等分に切り、長さを半分に切る。まいたけ、石づきを切り落としたしめじは、食べやすく分ける。
ソースのきのこは大きめに切ると存在感があって、つけ合わせ代わりにもなる。
フライパンにバターを溶かし、きのこと塩・こしょう各少々を入れて炒める。
水分がとんでしんなりとしてくるまで、じっくりと炒めたら、にんにくを加えてさらに炒める。
香りがたってきたら白ワインとトマトを加える。へらで混ぜながら軽く煮詰める。味をみて、足りなければ塩適宜を加える。
ハーブを加えて、でき上がり。
9 の塩パイの上部を料理ばさみなどで切って開き、肉を取り出す。肉を食べやすい厚さに切って器に盛り、【きのこソース】をかける。
このレシピをつくった人
山口 浩さん
神戸にあるホテルの総支配人・総料理長。フランスの三つ星レストランで修業し、「水のフレンチ」と呼ばれる、バターの使用を抑えた軽さが身上のフランス料理を実践している。
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