ビーフシチュー
ホロホロとほどけるほど柔らかく煮込まれた肉に、なめらかなソースがトロリとからまったシチューはまさに冬のごちそう。食感のアクセントになるマッシュルームもバターでじっくり炒めてうまみを引き出します。
写真: 野口 健志
*1人分
*1人分
材料
(5~6人分)
- ・牛すね肉 (塊) 1.5kg
- 【ミルポワ】*角切りにした香味野菜のこと。炒めたものを指すこともある。ここでは下記3種を使う。
- ・にんじん 1/2本分
- ・セロリ (小) 1本分
- ・たまねぎ (大) 1/2コ分
- ・にんにく (包丁でつぶす) 2かけ分
- ・赤ワイン 750ml
- 【A】
- ・フォン・ド・ボー (市販/缶詰) 2缶(580g)
- *なければ同量の水でもよい。
- ・トマトピュレ カップ1+1/2
- ・水 カップ1+1/2
- ・トマトケチャップ 大さじ1+1/2
- ・ブーケガルニ 1ワ
- *パセリの茎2~3本分、セロリの葉付きの細い茎2~3本分、ローリエ2枚ほどを束にしてひもで結んだもの。
- ・マッシュルーム (ブラウン) 15コ
- ・塩
- ・黒こしょう (粗びき)
- ・小麦粉
- ・サラダ油
- ・バター
つくり方
牛肉は6〜7cm角に切り、塩・黒こしょう各適量をややしっかりめにふる。小麦粉を全体にまぶし、余分な粉を落とす。
フライパンにサラダ油大さじ1を強めの中火で熱し、牛肉の表面すべてを焼きつけ、取り出す。
焼き目のついた小麦粉が煮込んだときにとろみや香ばしさを出すので、小麦粉で壁をつくるイメージでしっかり焼く。
煮込み用の鍋にバター40gを中火で熱し、【ミルポワ】、にんにくを入れてしっかり色づくまで炒め、2の肉を加えて強火にする。鍋肌が熱くなったところに赤ワインを注ぎ、半量くらいになるまで煮詰める。
ワインを注いだ瞬間、ジャーッという音とともに蒸気が出るくらいまで鍋を強火で熱する。
【A】を加え、強火で煮立たせ、出てきたアクを取り除いたらふたをして弱火で1時間30分〜2時間、肉が柔らかくなるまで煮込む。1時間ほどでブーケガルニを取り出す。
肉を取り出してから、煮汁をざるでこす。こした煮汁と肉は鍋に戻す。
こすときは耐熱のゴムべらを押しつけて野菜のエキスを出す。
フライパンにバター20gとサラダ油小さじ2を強めの中火で熱し、マッシュルームを入れる。塩少々をふり、マッシュルームから水分を出すようにしてよく炒める。5の鍋に加えてさらに10分間ほど弱火で煮る。煮詰まっていたら水を足し、味をみて塩適量で調える。
◆坂田さん直伝 プロの技!◆
1.味のベースになるミルポワ(香味野菜)はよく炒めて味に深みを。
2.煮込む前に肉の表面をしっかり焼き固め、煮くずれを防いでうまみを閉じ込める。
3.熱した鍋にワインを一気に注ぎアルコール分をとばしつつ具材に香りを移す!
◆フォン・ド・ボーとは◆
フランス料理で使われる、子牛のすね肉や骨でとっただし。フォン・ド・ボーに含まれるゼラチン質が、シチューにうまみやコクを出します。
このレシピをつくった人
坂田 阿希子さん
本格的な洋風料理やお菓子から、つくりやすい家庭料理まで、幅広いレパートリーを持つ。ジャンルを超えて「おいしいもの」をつくり出すセンスは抜群。
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