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きょうの料理レシピ

赤じそ梅干し

塩のみで漬け、赤じそで色鮮やかに染める、永遠の定番の梅干しです。塩分は控えめの12%。昔ながらの梅干しは市販品が少なくなっているので、つくっておくと重宝します。

赤じそ梅干し

写真: 木村 拓(東京料理写真)

材料

(つくりやすい分量)

・完熟梅 (傷があるものは除く) 1kg
*2L〜3Lサイズがおすすめ。保存袋に入りきらない場合は、袋のサイズを大きくする。
・ホワイトリカー 大さじ2
・粗塩 120g
*梅の重さの12%。
【赤じそ漬け用】
・赤じそ (ちりめんしそ) 200g(正味100~150g)
・粗塩 20g

つくり方

塩漬け(6月上旬〜下旬)
1

梅は傷つけないように水洗いをし、ざるに上げる。紙タオルで水けを丁寧に拭き、さらに表面の水分が乾くまで、紙タオルを敷いたバットに広げて乾かす。

2

なり口のヘタを竹串で取り除く。

3

冷凍用保存袋2枚に梅を半量ずつ入れる。ホワイトリカーを大さじ1ずつ袋に加え、口を閉じて全体に行き渡らせる。

! ポイント

ホワイトリカーのアルコール分に殺菌効果があるので、カビや腐敗を防ぐことができる。

4

粗塩を半量ずつ加え、梅にからめる。梅をつぶさないように注意して全体に行き渡らせる。

5

袋ごと水につけてしっかりと空気を抜き(水が入らないように注意)、口を閉じる。袋の水けをよく拭き、保存袋をもう1枚ずつ重ねて二重にし、口を閉じる。

! ポイント

塩が梅の表面に密着して、傷みにくくなる。

6

5を平らにしてそれぞれバットではさみ、おもしをのせて常温におく。1日1〜2回袋の上下を返し、塩をよくからめる。3日後におもしを半分にし、5~7日間たって梅酢が十分に上がったらおもしを外し、冷蔵庫に移す。赤じそが出回る時季まで10日間ほど、時々上下を返す。

赤じそ漬け(6月中旬〜下旬)
7

赤じそは葉を摘み取る(緑が濃いものや、傷んだものは除く)。水洗いをして水けをきり、さらにサラダスピナーで水けをとばすか、厚手の紙タオルでしっかり拭く。

8

大きめのボウルに赤じそを入れて粗塩の半量を加え、ざっと混ぜて15分間ほどおく。葉がしんなりしてきたら、塩をなじませながら強くもむ。かさが減り、アクの強い赤黒い汁が出てきたら、ギュッと絞って汁を捨てる。ボウルに赤じそを戻して残りの粗塩を加え、同様に強くもんでアクを出し、絞って汁を捨てる。

9

梅の袋から梅酢カップ1/4ずつを取り分け、8の赤じそとともにボウルに入れてほぐしながら混ぜ合わせる。梅の袋に半量ずつ戻し入れて全体に行き渡らせ、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫におく。1日1回上下を返し、色が染まるまで3週間〜1か月間待つ。

土用干し(7月下旬〜8月上旬)
10

梅を袋から取り出し、軽く汁けをきってざるに並べる。9〜17時ごろまで、台にのせて屋外で日光に当てる。昼ごろに一度上下を返し、夕方にざるごと室内に取り込む。2日間土用干しをする。より赤くしたい場合は、1日目に取り込んでからいったん梅酢に戻す。皮が薄く、実が柔らかくなったら清潔な保存容器に入れ、秋まで冷蔵庫におく。

! ポイント

赤じそは汁けを絞って広げ、カラカラに干してふりかけに(常温で3か月間保存可能)。梅酢は酸に強い保存容器に入れ、冷蔵庫で保存する(殺菌のため、1日日光に当ててもよい)。2~3か月間保存可能。

全体備考

◆用意するもの
・竹串
・冷凍用保存袋*(Mサイズ)4枚
*しっかりと口が閉まるので冷凍用がよい。
・おもし(梅の重さの倍程度)
・バット4枚
土用干し〜保存用
・大きめのざる 
・台
・保存容器(ガラスなど酸に強いもの)2コ

●梅干しの食べごろ
約1か月後から。

●保存
冷暗所(または冷蔵庫)で1年間。

◆塩抜きをして減塩◆
塩分が気になるときは、ボウルに水をはって梅干しを浸し、一晩おいてから使うと減塩できます。使う分を塩抜きし、そのつど食べきりましょう。

きょうの料理レシピ
2023/06/12 上田淳子の初夏のやさしい手仕事

このレシピをつくった人

上田 淳子

上田 淳子さん

調理師学校卒業後、同校で西洋料理職員を経て渡欧。スイス、フランスで3年間研さんを積む。帰国後、製菓の仕事を経て料理研究家へ。
自宅で料理教室を主宰する傍ら、欧州での修行や子育ての経験を活かし、雑誌、書籍、テレビ、広告の仕事に携わる。
双子の男の子の母としての経験を生かしながら、子どもの「食育」についての活動も継続中。

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