たらのかす漬け
平安時代の文献にも記録が残る、日本の伝統的な保存食・かす漬け。酒かすの香りとうまみが合わさり、まろやかでコクのある味わいに。さわら、サーモンなどの切り身でつくるのもおすすめです。
写真: 広瀬 貴子
材料
(つくりやすい分量)
- ・生だら (切り身) 4切れ(400g)
- ・酒かす (板かす) 500g
- ・酒
- ・みそ
- ・砂糖
- ・塩
つくり方
ボウルに酒かすをちぎり入れ、酒大さじ4を加える。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)に3〜4分間かけ、泡立て器で混ぜる。
1にみそ100g、砂糖80g、塩小さじ2を加え、よく混ぜ合わせる。
なめらかになるまでよく混ぜる。堅いときは酒を加えて調整する。
たらは紙タオルでしっかり水けを拭く。清潔な保存容器に2を半量ほど入れ、たらを並べる。残りの2を加えてたらを覆い、表面にピッタリとラップを密着させる。ふたをして冷蔵庫で1〜3日間漬ける。
隙間ができないよう、たらの間にもかす床を入れ込む。
かす床は加熱してもう1回利用可能。鍋に入れて弱火にかけ、耐熱のゴムべらでよく練りながら火を通し、余分な水分をとばしてから冷ます。
●保存
清潔な保存容器で漬けて冷蔵庫で1週間、または冷凍用保存袋に入れて冷凍庫で1か月間。
◆たらのかす漬け焼き(2人分)のつくり方◆
たらのかす漬け2切れを取り出し、かす床を拭き取る。両面焼きの魚焼きグリルで中火で6〜8分間焼く(片面焼きの場合は3〜4分間焼き、上下を返してさらに4〜5分間焼く)。
◎80kcal ◎塩分1.2g ◎10分
このレシピをつくった人
野本 やすゆきさん
大学商学部卒業後、調理師学校に入学し調理師免許取得。
谷中で一番古い家業の寿司店で修業するかたわら、フードコーディネータースクールにに入校。卒業後、同校アシスタントスタッフを経て独立。
料理雑誌へのレシピ提供、テレビ番組や広告のフードコーディネート、料理講師、フードコーディネーター養成スクールの講師、松寿司三代目として寿司屋の経営など、食にかかわるジャンルで幅広く活躍。
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