フライドチキン
アメリカ南部が発祥といわれるフライドチキンは、骨付きが基本。本場で使うバターミルクのかわりに“レモン牛乳”に漬けて、肉を柔らかくします。フワッと広がるホットペッパーソースの香りがアクセントです。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*1人分
*1人分
*【レモン牛乳】をおく時間、鶏肉を漬ける時間、鶏肉を常温に戻す時間は除く。
材料
(4人分)
- ・鶏もも肉 (骨付き) 4本(1.4kg)
- 【マリネ液】
- 【レモン牛乳】
- ・牛乳 カップ1
- ・レモン汁 大さじ1
- 【A】
- ・にんにく (すりおろす) 1かけ分
- ・ホットペッパーソース 大さじ1~1+1/2
- ・パプリカパウダー 小さじ2
- ・塩 小さじ1+1/2
- ・黒こしょう (粗びき) 小さじ1
- 【衣】
- 【B】
- ・小麦粉 カップ1
- ・コーングリッツ カップ1/2
- *とうもろこしの粗びきの粉。揚げ物に使うと、しっかりとした食感の【衣】になる。小麦粉で代用可。
- ・塩 小さじ1/2
- ・卵 1コ
- 【揚げ油】
- ・サラダ油 適量
- ・ラード 適量
- *サラダ油に対してラードを1/3~1/2の分量を加える。
つくり方
牛乳にレモン汁を加えて軽く混ぜ、約30分間おく。
【レモン牛乳】は、鶏肉のくさみを抜き、肉を柔らかくする。
◎レモンの酸で牛乳が固まる。
鶏もも肉は骨と骨の関節に包丁を入れ、2等分にする。両面にフォークで穴を開ける。
関節付近に突き出た骨を探し、その間に包丁を入れると簡単に切れる。全体に穴を開けると味がよくしみ込む。
◎関節を動かし、骨の間を見つける。
1に【A】を加えて混ぜ合わせ、【マリネ液】をつくる。
たっぷりのホットペッパーソースを加えると、鶏肉に香りと風味がつく。辛みは揚げると抜ける。
◎香りと風味がアクセントに。
2の鶏肉をジッパー付き保存袋に入れ、3の【マリネ液】を注いでよくもみ込む。空気を抜きながら密封し、冷蔵庫で半日〜2日間漬ける。揚げる30分前に冷蔵庫から出して常温に戻す。
この状態で冷蔵庫で約1週間保存可能。
◎袋の外から【マリネ液】をしっかりもみ込む。
バットに【B】を入れ、混ぜ合わせる。
小麦粉にコーングリッツを合わせるのが本場流。驚くほどガリッとした食感に!入手が難しい場合は小麦粉のみでもOK。見た目はほぼ変わらないがソフトな食感になる。
◎小麦粉+コーングリッツでガリッとした食感に。
厚手の鍋に【揚げ油】(サラダ油とラード)を鍋の高さの半分まで入れ、中火で170℃に温めておく。
ラードは鶏肉を加えたときに温度が下がりにくいので、カラッと揚がる。風味もついて一石二鳥!
◎ラードで風味がつき、カラリと揚がる。
別のバットに卵を溶きほぐす。4の鶏肉は、【マリネ液】を軽くきって溶き卵にくぐらせ、5の粉をたっぷりつける。
粉をまぶす直前に卵をからめ、厚めの【衣】にするのがポイント。
◎粉はたっぷりつけること。
6の【揚げ油】に7の1/2量を静かに入れる。【衣】がカリッとして揚げ色がついたら上下を返す。途中何度か返しながら約15分間、じっくりと揚げる。残りも同様にする。
【衣】がはがれるので、表面が固まるまでは触らないこと。
◎「こんがりと色よく」を目指す。
取り出して油をよくきる。
鶏肉を揚げる前にポテトを揚げても!
このレシピをつくった人
坂田 阿希子 さん
本格的な洋風料理やお菓子から、つくりやすい家庭料理まで、幅広いレパートリーを持つ。ジャンルを超えて「おいしいもの」をつくり出すセンスは抜群。
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