えびと長芋の含め煮
長寿を願う食材としておせちに欠かせないえび。淡い色のだしで煮含めて、鮮やかな色を際立たせます。白く煮た長芋と合わせ、おめでたい雰囲気に。
写真: 竹内 章雄
*全量
*全量
*冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・えび (有頭/殻付き) 6匹(180g)
- ・長芋 200g
- 【A】
- ・だし カップ2+1/2
- ・うす口しょうゆ 大さじ2
- ・みりん 大さじ2
- ・砂糖 大さじ1
- ・柚子(ゆず)の皮 (せん切り) 少々
- ・塩 少々
つくり方
長芋は皮をむいて縦半分に切る。サッと洗ってぬめりを取り、水けを拭く。
ぬめりを取ると、煮汁が濁らずきれいに仕上がる。
鍋に【A】と1の長芋を入れて中火にかけ、煮立ったらアクを取る。弱火にして3分間ほど煮含める。
えびは頭を取って殻の節から竹串を入れて背ワタを除く。別の鍋に湯を沸かして塩を入れ、えびを火が通るまでゆでる。水にとり、水けを拭く。
ここでえびにしっかりと火を通しておくと、煮たときに色が悪くならない。
2の鍋に3のえびを加え、弱火で5~6分間煮る。紙タオルをかぶせて火を止め、常温になるまで冷ます。えびの殻をむき、長芋を一口大に切り、器に盛り合わせ、柚子の皮をあしらう。
◎笠原流ごちそうの極意◎
「縁起のよい食材を使う」
紅白の彩り、長寿を願うえび、将来を見通せるれんこんなど、おせちに込められた意味に思いをはせながら、食材を選び、調理をすることで、特別なごちそうになる。
「丁寧さを心がける」
年に一度のごちそうなので、いつも以上に感性を研ぎ澄ませ、下ごしらえから盛りつけまで何事も丁寧に。それだけで仕上がりが見違える。
「組み合わせの妙を楽しむ」
ごちそうには、食べる人の好奇心をくすぐるような遊び心も必要。意外な食材を組み合わせて新たなおいしさを生み出すことで、非日常感を演出する。
●保存
冷蔵庫で3日間(煮汁ごと保存容器に入れる)。
このレシピをつくった人
笠原 将弘さん
有名料亭で修業後、実家の焼き鳥店の後を継ぐ。その後東京・恵比寿に日本料理店をオープン。卓越した料理センスから生み出される独創的な和食が人気を集めている。
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