きょうの料理レシピ
栗きんとん
きんとんは、豊かな財宝を表す「金団」のこと。黄金色に輝く宝のような色にするには、さつまいもの皮を十分に厚くむくこと、くちなしの実を加えることがポイントです。鍋の中で、つやよく練り上げ、透明感を出します。
写真: 久間 昌史
エネルギー
/1280 kcal
*全量
塩分/1.2 g
*全量
調理時間
/45分
*さつまいもを水に浸す時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・くりの甘露煮 (市販) 8~12コ
- ・さつまいも 300g
- ・焼きみょうばん 小さじ1
- *発色効果があり、さつまいものアクを抜き、変色するのを防ぐ。
- ・くちなしの実 2コ
- 【A】
- ・くりの甘露煮のみつ 大さじ1+1/2
- ・砂糖 140g
- ・塩 少々
- ・みりん 大さじ1+1/2
つくり方
1
さつまいもは1cm厚さの輪切りにし、厚めに皮をむく。水カップ4に焼きみょうばんを溶かし、さつまいもを30分間ほど浸す。
! ポイント
思いきって皮を厚めにむかないと、筋が残り、色が悪くなる。
2
1をみょうばん水ごと鍋に入れて中火にかけ、沸騰寸前で火を止める。この時点でさつまいもの周りに黒い斑点が出たら、むきとる(「吟味の霜降り」という)。
3
2のさつまいもを水洗いして鍋に入れ、かぶるくらいの水を加える。くちなしの実を半分に切って加えて中火にかけ、さつまいもにスッと細い竹串が刺さるまでゆでる。
4
熱いうちにさつまいもを裏ごしし、鍋に入れる。【A】を加えて中火で軽く練り、くりの甘露煮を加えて静かに練る。
5
鍋底に木べらの筋が残るようになったら塩、みりんを加えてつやよく練り上げ、バットにあけて冷ます。
! ポイント
冷めると堅くなるので、ややゆるめの状態で火から下ろす。
全体備考
【MEMO】
つくり方1でむいたさつまいもの皮は、揚げて塩をふると、おやつやおつまみになる。
【保存】
保存容器に入れ、冷蔵庫で10日間ほど。
きょうの料理レシピ
2018/12/10
柳原一成の きちんとおせち
このレシピをつくった人
柳原 一成さん
(1942~2022)江戸料理を伝える懐石料理の宗家。東京赤坂で料理教室を主宰。全国各地の郷土料理や伝統行事食に造詣が深い。
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