煮豚 梅風味
ほうじ茶でじっくり煮るので、豚肉のくせや脂っぽさが抜け、すっきりとしたおいしさに。お茶はほうじ茶のほか、ウーロン茶や紅茶などでもおいしい。
写真: 竹内 章雄
*1人分
*1人分
材料
(4~6人分)
- ・豚肩ロース肉 (塊) 1kg
- ・ほうじ茶の葉 2g
- *お茶やだし用パック(不織布タイプ)に入れる。
- 【A】
- ・酒 カップ1/4
- ・しょうゆ 大さじ3~4
- ・砂糖 大さじ1
- ・梅干し 2~3コ
- ・フレンチマスタード 適宜
- ・サラダ油 少々
つくり方
鍋にカップ8の湯を沸かしてほうじ茶の葉を入れ、弱めの中火で3~5分間煮出して取り出す。
渋みが出るので、あまり濃くなりすぎないように。
豚肉は縦半分に切る。フライパンにサラダ油を強火で熱して豚肉を入れ、4~5分間焼いて全面に焼き色をつける。
2の豚肉を厚手の鍋(直径約22cm)に移し、1のほうじ茶をかぶるまで加えて火にかけ、煮立ったらアクを取り除く。
【A】と梅干しを加え、紙ぶたをして中火で1時間10分~1時間20分間煮る。さらに上から鍋のふたをして少し火を弱め、約10分間煮てふっくら仕上げる。
鍋の大きさや厚さによって煮る時間は変わる。様子をみながら調整する。落としぶたは、オーブン用の紙を鍋の口径より少し小さめの円形に切り、真ん中に穴をあければでき上がり。
煮豚を鍋から取り出し、ふたをせずに煮汁を約5分間煮詰め、軽くとろみがついたら火を止める。
煮豚を食べやすく切って器に盛り、煮汁をかける。好みでフレンチマスタードを添える。
煮豚は、煮汁と分け、冷蔵庫で約3日間保存可能。残った煮汁の活用法は全体備考参照。
【残った煮豚の煮汁でおいしく、もう一品】
煮豚の煮汁は、肉のうまみと梅の風味が出ておいしいので、調味料がわりに使う。例えば、ささがきにしたごぼうをよく炒めて、この煮汁をからめれば、簡単に味が決まる。煮豚が残っていたら、一緒に炒めても。この煮汁を使った炊き込みご飯やチャーハンも家族や友人たちに喜ばれる。
・煮汁は冷めると表面にラード(脂)が浮いてくる。炒め物の油がわりに使えますが、気になるようなら取り除いても。
◎ごぼうと煮豚の炒め物(2人分)◎
ささがきにしたごぼう1~2本分を上記のラード(またはサラダ油)適量でよく炒め、油が回ったら細切りにした煮豚100gと煮汁大さじ2~3を加え、炒めて味をしみ込ませる。好みで粉ざんしょう少々をふる。温かいご飯にのせるのもおすすめ。
このレシピをつくった人
栗原 はるみさん
料理やお菓子のアイデアいっぱいのレシピを提案し、幅広い年齢層のファンに熱い支持を得ている料理家。器選びやすてきな暮らし方など、生活全般にわたるセンスあふれる提案も人気で、テレビ、雑誌などで活躍中。著書も多数。2005年、料理本のアカデミー賞といわれる「グルマン世界料理本大賞」受賞の「Harumi’s Japanese Cooking」は世界十数か国で発売。2007年4月よりNHKワールド「Your Japanese Kitchen」で日本の家庭料理を世界に向けて発信。2013年4月より、NHKEテレ「きょうの料理」にレギュラー出演。
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