いわしのカレー天ぷら
いわしの天ぷらは、少なめの油で、フライパンで上手に揚げられます。おろし天つゆでいただくのもおいしいですが、ここは気取らず、衣をカレーふうみにして、ウスターソースでいただきましょう。
写真: 澤井 秀夫
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・いわし (1匹約100g/開いたもの) 4匹
- 【衣】
- ・卵水 カップ1/2
- *卵1コと冷水を合わせて。
- ・小麦粉 (ふるう) 50g
- ・カレー粉 大さじ1
- ・キャベツ (せん切り) 適量
- ・レモン (くし形に切る) 適量
- ・ウスターソース 適量
- ・揚げ油 適量
- ・小麦粉 適量
つくり方
【衣】をつくる。ボウルに卵水を入れて溶き混ぜ、小麦粉、カレー粉をふわりと混ぜてから加え、泡立て器でさっくりと混ぜる。
卵に水を加えて水分にします。材料に冷水とありますが、この季節なら水道水で結構です。【衣】は混ぜすぎるとグルテンが強く働いて、重い【衣】になります。粉と卵水の割合の違いで、どろりとした【衣】にも、さらりとした【衣】にもなりますが、おかずのいわしであれば、どろりとした厚めの【衣】にします。
フライパン(直径26cm)に揚げ油を1cm深さまで入れ、菜箸を入れて箸先から小さな泡が出るくらいに温める。
揚げ物は油の温度が大切といわれますが、少なめの油で揚げる家庭の天ぷらは、ある程度温度が上がったところに具材を入れて、火を強めたり、弱めたりして、温度を調整します。
いわしは表面の水分を紙タオルで押さえてから小麦粉適量をまぶし、余分な粉ははたき落とす。
いわしの尾の付け根を持って、1の【衣】をたっぷりとつける。そのまま2の油に入れる。
いわしを入れたら火を強めにして油の温度を上げる。温度が上がって油がはねそうになったら火を弱め、返しながら、菜箸で触れる感覚がカラリとなって、こんがりと色づくまで揚げる。
しっかりと揚げることで、余分な脂が落ちて、すっきりと食べやすくなります。
器に5とキャベツ、レモンを盛り、ウスターソースを添える。
このレシピをつくった人
土井 善晴さん
おいしいもの研究所代表。長年にわたる多様な食の経験から、和食文化の伝統を踏まえた一汁一菜を提案。新しい発想で料理を楽しくするきっかけをつくったと評価され、2022年度 文化庁長官表彰に選ばれる。各大学にて教授、講師も務める。
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