黒豆
「しわの寄るまでまめ(元気)で長生き」できますようにという願いをこめて、村田家ではしわのよった黒豆をつくります。凍りこんにゃくは最後に入れて白く仕上げるので、豆の黒に映えます。
写真: 鈴木 雅也
*全量
*3日間
つくり方
黒豆はざっと水で洗う。米の研ぎ汁、スチールウール少々をガーゼで包んだものを入れ、一晩おく。
鉄分が黒豆の色をよくするので、スチールウールといっしょに米の研ぎ汁に浸す。
1を戻し汁ごと鍋に入れ、火にかける。
弱火でゆで汁がなくならないよう、水を足しながら、7時間ゆでる。途中アクが出たらすくう。火を止め、そのまま冷まし、スチールウールを除いて、15分間流水にさらし、水に漬けておく。
戻し汁のままゆで、火を止めたらそのまま冷ます。
鍋に黒豆と、黒豆がかぶるくらいの水を入れ、再び火にかけて沸騰したら湯を捨て、新しい水を入れる。同様にして2~3回ゆでこぼす。
凍りこんにゃくは水煮30分間浸して戻し、白い汁が出なくなるまでよく絞り、5mm幅の食べやすい大きさに切る。
黒豆を取り出してみて、指でつぶれるくらいまで柔らかくなったら、ゆで汁を捨て、戻した凍りこんにゃく、煮汁の材料を加えて中火にかけ、汁けがほとんどなくなるまで煮る。
指でつぶせるぐらいに柔らかくなったら、下ゆでは終わり。
戻した凍りこんにゃくと調味料は、下ゆでが終わってから加える。
【黒豆】
粒がそろっていて、傷のないものを選ぶ。新豆の場合、含まれる水分の量が一定ではないので、保存状態のよい旧豆(前年にとれた豆)のほうが煮あがりが均一になりやすく、煮やすい。
【凍りこんにゃく】
こんにゃくを凍らせたもの。かみごたえがある独特の食感。
【メモ】
倍量をつくりたい場合には、すべての材料を倍量にしてつくる。
手に入りにくい古いくぎの代わりに使うスチールウールは、洗剤のついていないものをよく洗って用いる。
このレシピをつくった人
村田 吉弘さん
京都の日本料理店3代目主人。和食がより簡単に、楽しくなるアイデアレシピを数多く提案し、家庭料理のつくり手を応援している。
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