きょうの料理レシピ
きんめの煮つけ
しょうゆをたくみに使う料理といえば、まず煮物。しょうゆが魚のうまみをぐっと引き出す働きをしてくれるのです。
写真: 山本 明義
エネルギー
/190 kcal
*1人分
調理時間
/15分
*ごぼうを下ゆでする時間は除く。
材料
(4人分)
- ・きんめだい (切り身) 4切れ
- ・ごぼう 1/2本
- 【煮汁】
- ・しょうゆ カップ1/2
- ・みりん カップ1/2
- ・砂糖 大さじ3
- 【玉酒】*酒と水を合わせたもの。「玉」は江戸の飲用水の源であった「玉川上水」のこと。
- ・酒 大さじ4
- ・水 カップ1
- ・しょうが 30g
つくり方
1
ごぼうは、皮を包丁の背でこそげ、水で洗って魚を煮る鍋に入る長さに切り、縦に4つに切って、米のとぎ汁(分量外)で柔らかくなるまで強火でゆでる。しょうがは洗って皮付きのまま薄切りにする。
2
浅めの口の広い鍋に【煮汁】の材料を入れて火にかけ、沸騰したらきんめだいを入れる。1のごぼうと薄切りにしたしょうがも加え、水でぬらした落としぶたをして、【煮汁】がふたに当たるくらいの火加減で煮る。
! ポイント
沸騰している煮汁に入れると、しょうゆでコーティングすることができ、魚の臭みが取れ、うまみを閉じ込める。下ゆでしておいたごぼうも一緒に加え、落としぶたをすると、鍋の中で煮汁が対流し、魚がふっくらとなる。
3
【煮汁】が魚全体に回り、ふたの上にかぶるようになってきたら、【玉酒】を回しかけ、【煮汁】が落としぶたに軽くかぶるくらいになるまで煮る。
! ポイント
水は魚をふっくらさせ、酒は逆にしめる働きがある。これを合わせて入れることで、ちょうどよい具合に仕上がる。
4
器にきんめだいと、3cmほどの長さに切りそろえたごぼうを盛り、たっぷりの【煮汁】をはる。
全体備考
★器・近茶文庫
きょうの料理レシピ
2005/01/27
柳原一成の“しょうゆ”使い
このレシピをつくった人
柳原 一成さん
(1942~2022)江戸料理を伝える懐石料理の宗家。東京赤坂で料理教室を主宰。全国各地の郷土料理や伝統行事食に造詣が深い。
つくったコメント