きょうの料理レシピ
干し柿
季節の食材をおいしいままに、長く楽しむための手仕事の技の一つ。たくさんとれる渋柿を定番の干し柿にしてみましょう。干すことで濃厚な甘みになります。手軽に干せる大原流のコツをお教えします。
写真: 浮田 輝雄
エネルギー
/90 kcal
*1コ分
塩分/0 g
*1コ分
調理時間
/60分
*干す時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・渋柿 適量
- *偶数コ。
- ・焼酎 適量
- *25度以上のもの。
つくり方
1
渋柿はヘタと枝の部分をぬらさないようにして洗う。
2
ヘタと枝の部分を残して皮をむく。最初にヘタの周囲の皮をむいたあと、残りの皮を縦にむくと、むきやすい。
3
ひもを1本約70cmに切り、両端を2の柿の枝に8の字に結びつける。
4
熱湯に3の柿を約5秒間入れて湯をきり、焼酎にサッとつける。
! ポイント
焼酎につけることで、傷みにくくなる。
5
柿どうしがくっつかないようにして、物干しざおなどにつるす。
! ポイント
日当たりと風通しがよく、雨に当たらない軒下などで干す。柿どうしがくっつくと、かびが出やすい。
6
約1週間して表面が乾いたら、ポリ手袋をつけてやさしくもむ。そのあと2~3週間で干し上がり。
全体備考
【渋柿】
実が熟成しても、果実が堅いうちは渋みの物質が残る品種。干すと小さくなるので、少し大きめのものがおすすめ。干すときにひもをくくりつけるため、必ず枝をT字形に付けたまま収穫するか、枝付きのものを買い求める。
【道具】
柿をつるすひもは、しゅろやポリエチレン製の荷造り用のひもなど、丈夫なものを使う。約70cmに切ったものを、干す柿の数の半量用意する。柿を消毒するための焼酎は、必ずアルコール度数25度以上のものを使う。
【保存】
新聞紙に包んで冷蔵庫に入れて約2か月間保存可能。
きょうの料理レシピ
2016/11/17
大原千鶴の 季節のやさしい手仕事
このレシピをつくった人
大原 千鶴さん
京都・花背の名料亭で生まれ、里山の自然に親しみながら和食の心得や美意識を育む。料理研究家、また二男一女の母として培った、家庭的かつ美しい料理に定評がある。
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