きのこの炊き込みご飯
たっぷりのきのこからのうまみと、油揚げのコクとを合わせた炊き込みご飯は、まさに秋の家庭のお味です。
写真: 工藤 雅夫
*全量
*米を浸水させる時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・米 600ml(カップ3)
- ・だし 適量
- ・しめじ 100g
- ・生しいたけ 5枚(90g)
- ・エリンギ 1本(80g)
- ・えのきだけ 200g
- ・油揚げ 1枚
- 【A】
- ・酒 大さじ3
- ・しょうゆ 大さじ3
- ・塩 小さじ2/3
- ・砂糖 小さじ1/2
- ・もみじにんじん 適量
- ・いちょうたくあん 適量
- ・松葉昆布 適量
つくり方
米は炊く1時間以上前に手早く洗い、鍋に入れて水カップ3に浸しておく。
最初からだしに浸すと、米が堅くなってしまいます。きちんとお水に浸しましょう。
しめじは石づきを落として小房に分ける。かさを1~1.5cm長さに切りそろえ、軸は長さを半分に切る。しいたけは堅く絞った布巾でかさを拭き、軸を除き、かさは四等分に切る。エリンギは3cm長さに切り、かさは薄切りに、軸は拍子木形に切る。えのきだけは根元を落とし、長さを半分に切って粗くほぐす。
油揚げは菜箸などに刺し、熱湯を回しかけて油抜きをする。縦半分に切ってから3~4mm幅に切る。
1の水を玉じゃくしでできるだけすくい出し、その減らした分と同量のだしを加える。【A】を順に加えてサッと混ぜ、油揚げ、きのこの順に入れる。鍋のふたをして強火にかける。
ここで、隠し味の砂糖を忘れないこと。具材は味のよく出る油揚げから入れますよ。
強火で6分間ほど炊いたらごく弱火にし、13~14分間で火を止め、10分間蒸らす。鍋底までしゃもじを入れ、全体を返して混ぜ、ふたをして一呼吸おく。
盤台にあけ、やさしくふんわりと混ぜる。器に盛り、もみじにんじん、いちょうたくあん、松葉昆布を散らす。
盤台にあけることで、余分な湯気を発散させ、木が水分も取ってくれるからご飯がベチャッとしないのよ。盤台がなければバットでもいいので、一度あけてくださいね。
【ちょっとの工夫で、さらに秋満開に!】
《松葉昆布》
塩昆布少々を細く切り、中央に包丁で切り目を入れて開く。
《いちょうたくあん》
たくあん少々を薄切りにしていちょう型で抜く。
《もみじにんじん》
2~3mm厚さに切ってもみじ型で抜いたにんじん10枚を小鍋に入れ、水大さじ4、砂糖小さじ1/2、塩少々を加えて汁けがなくなるまで弱火で煮る。
このレシピをつくった人
鈴木 登紀子さん
(1924~2020)青森県生まれ。都内で料理教室を主宰。本格懐石から毎日の惣菜まで、味わい深く凛とした盛りつけの和食を伝える第一人者。テレビのバラエティー番組でも活躍。
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