讃岐うどん
おいしいうどんを家庭で簡単につくる極意を伝授します。小麦の香りただよう打ちたての味は、また格別ですよ。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
材料
(4~5人分)
- 【うどん】
- ・中力粉 400g
- 【塩水】
- ・水 175ml
- ・塩 25g
- ・中力粉 (打ち粉用) 適量
- 【薬味】
- ・大根 適量
- ・しょうが (それぞれすりおろす) 適量
- ・細ねぎ (小口切り) 適量
- ・レモン (くし形に切る) 適量
- ・ぶっかけのつゆ 約300ml
- 【ぶっかけのつゆ】*つくりやすい分量
- ・白だし 400ml
- ・みりん 30ml
- ・中ざら糖 12g
- ・しょうゆ 80ml
- ・削り節 5g
- 【白だし】
- ・煮干し 30g
- ・昆布 (5cm四方) 1枚(3~5g)
- ・削り節 10g
- ・水 1リットル
下ごしらえ・準備
白だしをつくる
1 煮干しは腹ワタを除く。
2 鍋に分量の水を入れ、煮干しと昆布を1時間ほどつけておく。
3 2の鍋を中火にかけ、沸騰直前で昆布を取り出す。沸騰したら削り節を加える。アクを取りながら、弱火で10~15分間ほど煮る。
4 火を止め、こす。
ぶっかけのつゆをつくる
5 白だしを中火にかけ、沸騰したら、みりんと中ざら糖を加える。
6 ざらめが溶けたらしょうゆを加え、削り節を入れる(追いがつお)。火を止め、冷めたらこす。
つくり方
計量カップに塩水の材料を合わせ、塩をよく溶かす。ボウルに中力粉を入れ、塩水を一度に回し入れる。
指を大きく広げ、指先で円を描くようにまんべんなく混ぜ合わせる。
最初の1分間は休まず手早く!ここで粉に塩水をしっかり行き渡らせます。
さらに8~9分間混ぜ続ける。ボソボソと粉っぽかった生地が、丸みを帯びたそぼろ状になればOK。
しっとりとして、黄色っぽくなるまで、根気よく混ぜ続けましょう。
生地をひとつにまとめてポリ袋に入れ、手で軽く押して平らにする。
1回目の足踏み。約1cm厚さを目安に、約1分間まんべんなく踏む。
ポリ袋の縦の長さに広がるくらいを目安に踏みます。裏返す必要はありません。
袋から取り出し、ロール状に巻く。巻き終わりを下にして袋に戻し、2回目の足踏み。約1cm厚さを目安に、約1分間まんべんなく踏む。ほぼ長方形になればOK。
袋から取り出し、巻き終わりを上にし、左右を内側に折り込む。折ったほうを下にして袋に戻し、3回目の足踏み。約2cm厚さを目安に、約1分間まんべんなく踏む。ほぼ正方形になればOK。
袋から取り出し、生地の角を下側に巻き込むようにして丸める。
巻き込んだ部分をねじってしっかり閉じる。閉じたほうを下にしてポリ袋に入れて、上から軽く押す。そのまま5~10分間休ませる。
生地をポリ袋に入れたまま足でざっと踏み、手で約2cm厚さにざっとのばす。
台に打ち粉をふり、生地を取り出す。麺棒を真ん中に置き、上半分をのばす。生地を180度回転させて、同様に真ん中から反対側をのばす。次に生地を90度回転させて、同じ要領で半面ずつ、均一にのばす。ほぼ正方形になり、直径約28cm、約1cm厚さになればOK。
麺棒は手前には転がさず、常に中央から向こう側に押して転がすこと。
台と生地に軽く打ち粉をふり、手前に角がくるようにひし形に置く。手前から奥の方向に、麺棒に生地を巻きつけ、のばす。同じ要領で奥から手前、左から右、右から左の方向へと生地を麺棒に巻きつけ、のばす。
生地を手前から麺棒に巻きつける。端まで巻いたら、やや体重をのせて前方に転がす。次に、両手でつかみ手前にグッと引く。この「前方に転がしては手前に引く」を5~6回繰り返し、生地をのばしていく。
今度は手前に辺がくるように正方形に置き、12と同じ要領で手前から奥、奥から手前、左から右、右から左の方向へと生地を麺棒に巻きつけ、のばしていく。ここで約3mm厚さになればOK。厚い場合は、12~13の工程を繰り返す。
生地に十分に打ち粉をふり、手前に辺がくるようにして麺棒に巻く。
麺棒から生地をはずしながら、下から約7cm幅、約5cm幅、約3cm幅になるように屏風(びょうぶ)畳みにする。折り目が重ならずに、横から見ると山型になるように。
端から3mm幅に切る。うどんの先端を持って折り畳んだ部分を開いたら、うどんの中央を持って余分な粉をはらって、ばらす。
大きめの鍋にたっぷりの湯(うどん全量に対して約4リットルが理想)を十分に沸騰させ、うどんをほぐしながら加える。
1~2分間してうどんが浮いてきたら、菜箸で軽くほぐす。うどんが踊り続けるくらいの火加減で、約13分間ゆでる。
グラグラと沸騰した湯にうどんを入れたら、うどんが踊り続ける火加減を保ちます。吹きこぼれそうになったら火を弱めて。差し水をして急激に温度を下げると、ゆで上がりにムラが出てしまうのでやめましょう。うどんが動かなかったり、沈んでいたら火が弱すぎる証拠。ゆでる時間は、好みに合わせて調整してください。
流水でよく洗い、表面のぬめりを取り、しめる。水けをよくきって器に盛り、薬味をのせ、ぶっかけのつゆをかける。
このレシピをつくった人
香川 政明さん
香川県・高松市にある讃岐うどん店3代目店主。「もっと手軽に家庭でうどんを打ってほしい」という信念のもと、小学生や観光客を対象にうどん教室を開催。また専門学校などの講師として、うどん職人としての技術を惜しみなく伝えている。
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