2018/11/26

腸から始まる美と健康 Vol.4 心と体のバランスを保つ!!腸を鍛えて、自律神経を整えよう

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腸と脳は密接な関係にあり、腸内環境は脳にも大きな影響を及ぼし、脳内での幸せ・愛情を感じるホルモンの分泌に関係していると言われています。心と体のバランスを保つ自律神経も腸の状態と非常に関係が深く、腸を鍛えることが心のケアにつながることが近年明らかになってきました。

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自律神経は交感神経と副交感神経の2つに大別され、交感神経は活動的に体を動かす車のアクセルのようなもの。副交感神経はカラダをリラックスさせるブレーキに当たります。この2つがバランスよく働くことで調和が保たれます。しかし、この調和が乱れると、自律神経下にある腸の動きも連動し、便秘などの腸トラブルも起きやすくなります。
逆に便秘が解消されると副交感神経の働きがよくなり、自律神経のバランスが整うことが最近の研究で明らかになってきました。

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「たとえば便秘続きで腸内が悪化していると、ココロをリラックスさせ、ハッピーにしてくれる物質『セロトニン』の分泌が低下し、睡眠ホルモンである『メラトニン』が生成されにくくなって、睡眠の質も落ちてしまうんですね。眠りに導くお薬もありますが、それよりも腸内環境を整え、免疫システムを強化すれば、風邪も引きにくくなり、体調不良や病気のリスクを低くすることもできます」と小林先生。

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「起床時は、睡眠中に優位だった副交感神経が交感神経優位の状態と代わる時間帯です。この切り替えがスムーズにいくと1日の自律神経バランスが整い、朝の排便も促されるので便秘解消にはとても有効です」と小林先生。

何かを食べたり飲んだりして胃にものが入ると、その刺激をきっかけに大腸の蠕動運動が始まりますが、これを『胃結腸反射』と呼びます。

そこで朝、目が覚めたらまずはコップ1杯の常温水をゴクゴク飲み干しましょう。すると胃に重力がかかり、その下にある大腸を押して刺激してくれます。これは寝ている腸を起こしてくれる最も効果的な方法。腸が動き出せば、自律神経が正常に働き始め、カラダの調子も整います。ポイントは一気に飲み干すこと!!水を少しずつ飲んでいると、アッという間に小腸の方へ流れてしまい、大腸に重みがかかりません。また、腸を冷やさないように、極端に冷たい水は避けるようにしてくださいね。

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腸を鍛えるもうひとつのオススメの方法は、オリーブ油を摂ることです。実はオリーブ油は良質な脂肪酸のオレイン酸や食物繊維が含まれており、便秘解消にもつながる腸がとっても喜ぶ調味料なんです。
油を摂ることを怖がる方もいらっしゃいますが、油のお陰で腸の中で便や食べ物の残りかすなどが滑り落ちやすくなり、快便に導いてくれます。飲み方としては、朝と夜、それぞれ大さじ1杯が目安。油だけでは飲みづらいという人は、サラダやヨーグルトにかけるのもオススメです。ただし、くれぐれも品質の良いものを選んでくださいね。

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現代のライフスタイルは、夜になっても交感神経を働かせ、副交感神経が活性化するのを妨げるトラップがいっぱい!まずは、早寝早起きを習慣づけて、朝型の体内リズムを安定させ、睡眠の質を上げるように心がけましょう。

《質のいい睡眠を妨げる悪習慣、あなたもやっていませんか?》

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そんなあなたに、
快眠にはこんな工夫もオススメ!

●カラダを動かす…眠りを誘う働きを持つ『メラトニン』の元となる『セロトニン』は、太陽の光を浴びたり、一定のリズムでカラダを動かしたりすることで分泌されます。昼間、20〜30分程度の軽いウォーキングも効果的。

●3分間のゆったり呼吸…吸う、吐くを1対2のリズムを繰り返すのは副交感神経を働かせるためには最も簡単で効果的な方法。寝る前に布団の上でゆったり呼吸をするだけで、睡眠に入るまでの自分のペースを整えやすくなります。

●寝る前の入浴…血行を良くして副交感神経のスイッチを入れてくれます。40℃くらいのお湯に首まで5分浸かり、その後10分の半身浴がオススメ。

●快眠エクササイズ…寝る前に布団の上で行うと、カラダのコリがほぐれて眠りに入りやすくなるエクササイズ。また、起床の前に行うと目覚めもスッキリ!

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今回ご紹介するレシピはどれも簡単なものなので手軽につくることができます。
健康的な生活を送るために腸ケアレシピで腸内環境を改善していきましょう!

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