きょうの料理レシピ
黒豆
おせちの中でも、実は難しくないのが黒豆かもしれません。特に今回のレシピはシンプルなものになってます。
写真: 青山 紀子
エネルギー
/1640 kcal
*全量
調理時間
/240分
*豆を戻す時間、冷ます時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・黒豆 (乾) カップ1
- ・砂糖 カップ2(260g)
- *赤ざらめ、または三温糖がよい。
- ・しょうゆ 大さじ1
- ・ちょろぎ 適宜
- *あれば。
- ・塩 小さじ1/2
つくり方
1日目の夜
1
黒豆は虫食いのものや皮のむけたものを除き、手早く水で洗い、水けをきる。
2
厚手の深鍋に水1リットル、1、塩小さじ1/2(豆の皮がむけにくくなる)を入れ、一晩おいてふっくらと戻す。
2日目
3
2に鉄材(全体こつ参照)、砂糖を加える。紙タオルを表面にかぶせ、さらに鍋のふたを少しずらしてのせ、強火にかける。
4
吹きこぼれないように注意して煮立て、ごく弱火にして3~4時間、豆が柔らかくなるまでゆっくりと煮る(豆が水面から出ないようにすると、しわにならない)。鍋によって、水分の蒸発が早いときは、黒豆が煮汁から出ないよう、適宜水を足す。
5
豆が柔らかくなったらしょうゆを加えて火を止め、ふたをしたまま冷ます。盛りつけるときにちょろぎをあしらう。
全体備考
・より味を含ませるには、早めに煮始めて毎日1回、弱火で10~15分間、煮立つまで火を通す。これにより豆の色が濃くなり、味もさらによく含んで、傷みにくくもなる。吹きこぼれないように注意する。
・鉄材・・・黒豆のアントシアニンと鉄が反応すると、「アントシアン鉄」という色素ができ、これによって黒豆がツヤツヤと美しい黒色になる。昔はさびた鉄くぎを使用したが、最近ではさび防止加工が施されたものが多いため、漬物用の鉄材を使うと便利。
きょうの料理レシピ
2008/12/09
正月料理【意外と簡単基本のおせち】
このレシピをつくった人
清水 信子さん
(1938~2021)東京生まれ。難しいと思われている日本料理を、時代の移り変わりとともに変わる素材や料理器具に合わせて、より簡単にわかりやすく、手早くつくれるように工夫して伝えた。懐石から惣菜まで、今の時代に合った調理法のおいしいレシピが好評。
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