アジア風蒸し鶏ご飯
骨付きの鶏肉を蒸して、そのうまみたっぷりな蒸し汁でご飯を炊きます。タイでは、「カオマンガイ」、シンガポールなどでは「海南(ハイナン)チキンライス」と呼ばれている料理です。にんじんラペやれんこんソテー、薄焼き卵、ハーブなどを盛り合わせて楽しみます。
写真: 竹内 章雄
*1人分/蒸し鶏ご飯とねぎだれのみ。
*1人分/蒸し鶏ご飯とねぎだれのみ。
*米をざるに上げておく時間は除く。
材料
(4人分)
- ・鶏もも肉 (骨付き) 2本(600g)
- *室温に戻しておく。
- 【A】
- ・塩 小さじ1
- ・こしょう 少々
- ・紹興酒 大さじ1
- *または酒。
- ・米 400ml(カップ2)
- 【ねぎだれ】
- ・みりん カップ1/2
- ・しょうゆ 大さじ3
- ・酢 大さじ1
- ・ねぎ (みじん切り) 大さじ3~4
- ・赤とうがらし (小口切り) 適宜
- ・卵 2コ
- 【B】
- ・砂糖 大さじ1
- ・酒 大さじ1/2
- ・塩 少々
- ・にんじんラペ 適量
- *全体備考参照。
- ・れんこんソテー 適量
- *全体備考参照。
- ・パクチー 適宜
- *香菜(シャンツァイ)のこと。
- ・バジル 適宜
- ・柚子(ゆず)こしょう 適宜
- ・塩
- ・サラダ油 少々
つくり方
米は洗ってざるに上げ、約15分間おいて水けをきる。鶏肉は皮にフォークで数か所穴をあけ、裏返して骨に沿って深めの切り込みを入れ、【A】を順にまぶす。
切り込みを入れると火が通りやすく、骨から外しやすくなる。
鍋に水カップ2を入れ、蒸し台を入れてふたをし、強火にかける。煮立ったら蒸し台に鶏肉をのせ、ふたをして弱めの中火で15~20分間、鶏肉に火が通るまで蒸す。
蒸し器を使ったり、土鍋に蒸し台をのせてもよい。鍋に落ちた鶏肉のエキスでご飯を炊く。
火を止めて蒸し台と鶏肉を取り出す。鍋に残った蒸し汁はアクがあればすくい、計量してカップ2+1/4にする(足りない場合は水を足す)。味をみて塩を加え、きれいに洗った鍋に戻し入れる。
3に1の米を加えてふたをし、強火にかける。煮立ったら弱火にして10~12分間炊き、火を止めてそのまま約10分間おいて蒸らす。
【ねぎだれ】をつくる。小鍋にみりんを入れて煮立たせ、弱火にして半量になるまで煮詰める。火を止めてしょうゆ、酢を加え、冷めたら、ねぎ、赤とうがらしを加える。
薄焼き卵をつくる。ボウルに卵を割りほぐし、【B】を加えてよく混ぜる。フライパン(直径約18cm)にサラダ油を弱火で熱し、卵液の半量を流し入れ、あまり焼き色をつけないように両面を焼く。もう1枚も同様に焼く。粗熱を取って半分に切り、細切りにしてほぐす。
鶏肉は骨から外し、1cm幅に切る。炊き上がった4のご飯をサックリと混ぜ、鶏肉をのせる。薄焼き卵、にんじんラぺ、れんこんソテー、好みでパクチー、バジル、柚子こしょうを添えて、【ねぎだれ】をかけて食べる。
【野菜の付け合わせ】材料(つくりやすい分量)とつくり方
◆にんじんラぺ◆
にんじん1本(200g)はせん切りにする。ボウルに入れて塩小さじ1/2をまぶし、酢大さじ2、砂糖小さじ1を加えて味を調える。
◆れんこんソテー◆
れんこん(細め)1~2節(250g)は皮をむき、薄い輪切りにする。水にさらしてざるに上げ、水けをよく拭く。フライパンにごま油大さじ1を強火で熱し、れんこんを炒める。火が通ったら、塩・こしょう各少々で味を調え、黒ごま適量をふる。
このレシピをつくった人
栗原 はるみさん
料理やお菓子のアイデアいっぱいのレシピを提案し、幅広い年齢層のファンに熱い支持を得ている料理家。器選びやすてきな暮らし方など、生活全般にわたるセンスあふれる提案も人気で、テレビ、雑誌などで活躍中。著書も多数。2005年、料理本のアカデミー賞といわれる「グルマン世界料理本大賞」受賞の「Harumi’s Japanese Cooking」は世界十数か国で発売。2007年4月よりNHKワールド「Your Japanese Kitchen」で日本の家庭料理を世界に向けて発信。2013年4月より、NHKEテレ「きょうの料理」にレギュラー出演。
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