菊ごはん
黄色い菊の花びらと緑色の春菊を合わせた、秋らしく上品な混ぜご飯です。小さい俵形に抜けば、子どもたちにも食べやすく、見た目もかわいらしくなります。お酒のおつまみにも喜ばれます。
写真: 宮濱 祐美子
*1人分
*1人分
*米を水につける時間、炊いて蒸らす時間は除く。
材料
(4人分)
- ・米 360ml(2合)
- ・食用菊 (黄) 80g
- ・春菊 50g
- 【A】
- ・酒 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 小さじ1/2
- ・塩 小さじ1/3
- ・白ごま 大さじ1
- ・酢
- ・塩
- ・うす口しょうゆ
つくり方
米は洗って炊飯器の内釜に入れ、30分間ほど水につけておく。食用菊はガクから花びらを摘む。
鍋にたっぷり湯を沸かして酢大さじ1を加え、1の菊をサッとゆでる。穴あきの玉じゃくしか網ですくい、すぐにうすい酢水(ボウル1杯分の水に酢小さじ1程度)に3~4分間さらす。ざるに上げて水けを絞り、ほぐして塩少々をふる。
菊の変色を防ぐため、酢を加えた湯でゆで、さらにうすい酢水に放して急冷する。
春菊は、塩少々を加えた熱湯でサッとゆで、冷水にとる。水けを絞ってみじん切りにし、うす口しょうゆ少々をふってもう一度絞る(しょうゆ洗い)。
1の水を米にかぶるくらいまで減らし【A】を加える。それから目盛りどおりに水を足して混ぜ、普通に炊いて蒸らす。
白ごまは乾いた布巾にはさみ、包丁で切る(切りごま)。4に2、3と切りごまを加えてサックリと混ぜ、俵形に抜く。あれば、器にハランを敷いて盛る。
このレシピをつくった人
江上 栄子さん
東京都内で料理学校を主宰。料理学校の創始者、故・江上トミさんの教えを守り、家庭の料理の大切さ、その伝播に尽力している。
青山学院大学を卒業後、フランスのパリでル・コルドン・ブルー料理学校修士課程を修了。
佐賀県の有田・香蘭社の出身なので、食器にも造詣が深い。漆工協会理事、経済産業省の伝統的工芸品産地プロデューサーを務める。
一方、フランスチーズ鑑評騎士の全日本支部理事長を務めるなど、諸外国とのかかわりも深く、2002年3月、フランス政府より農事功労章シュヴァリエを受勲。2016年にはシュヴァリエをオフィシエに昇格。外食産業や食品会社の顧問としてフードビジネス全体に携わる。2015年には、女性で初めてアメリカの殿堂入りを認可された。
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