白い野菜のカポナータ
カポナータとは、なすをメインにしたイタリアの伝統的な家庭料理。最近はトマトをベースにした夏野菜の一品として人気です。そんなカポナータを冬らしくアレンジ。カラメル状にした砂糖の香ばしさと、火を入れてマイルドにした酢のうまみが味のポイントです。
写真: 今清水 隆宏
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・ねぎ 35g
- ・白菜 170~180g(2枚)
- ・カリフラワー 60g
- ・えのきだけ 25g
- ・セロリ 25g
- ・にんにく (厚めの輪切り) 1かけ分
- ・ローズマリー (生/枝付き) 1本
- ・赤とうがらし (小) 2本
- ・オリーブ油 大さじ2
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
- ・砂糖 小さじ1+1/3
- ・酢 大さじ3
つくり方
ねぎは縦半分に切り、2cm長さに切る。白菜は軸と葉に分け、軸は1.5cm角、葉は一口大に切る。カリフラワーは小房に分け、大きければ二~四つ割りにする。えのきは根元を落とし、2~3等分に切る。セロリは包丁でたたいて香りを出し、2cm長さに切る。
野菜はサイズを小さめにそろえると、火の通りも均一になり、見栄えもよい。
フライパンにオリーブ油とにんにくを入れ、中火にかける。フツフツとしてきたら弱火にし、にんにくがこんがり色づいたらローズマリーを加える。ローズマリーがパリッとしたらにんにくと一緒に取り出す。火を止めて赤とうがらしを入れ、余熱で軽く火を通したら取り出す。
フライパンを傾けて油の中でにんにくをじっくり揚げる。ローズマリーと赤とうがらしも香りのみを油に移す。
弱火にし、セロリ、ねぎの順に加え、セロリの香りがしてくるまで炒める。カリフラワー、白菜の軸、えのきを加えて中火で炒めたら、最後に白菜の葉を加えて炒める。塩、こしょうで味を調え、取り出す。
全体がしんなりしたら取り出す。
フライパンの水けを紙タオルで拭き、砂糖を中央に入れ、弱めの中火で溶かす。濃い茶色になってきたら火を止めて、酢を加えてざっと混ぜる。
カラメルを酢でのばすイメージで。はねることがあるのでやけどに注意して。
取り出した野菜をフライパンに戻し、ざっと4をからめる。皿に盛り、2のローズマリーを飾る。好みでガーリックトースト(全体備考参照)を添えても。
【ガーリックトーストのつくり方】
バゲットを好みの厚さに切り、にんにくの断面をこすりつけて焼く。エクストラバージンオリーブ油適量をかける。
●冬野菜の甘さや濃い味を楽しむために、炒めて水分をとばしたり、しっかり火を通したりして、野菜のだしを抽出しうまみを凝縮させます。
このレシピをつくった人
落合 務さん
東京・銀座にあるイタリア料理レストランのオーナーシェフ。素材の持ち味を生かし、手をかけすぎずにつくるレシピが人気。料理のコツをテンポよく伝える姿がテレビや雑誌で話題になり、多くの人を魅了する。
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