ビーフストロガノフ
香味野菜をくずれるほどいためて、甘みを引き出し、じっくりと煮込むトマトソースが味の要。牛肉はステーキのように焼いてソースに合わせ、堅くならないように火を通すのもポイントです。
写真: 鈴木 雅也
*1人分
材料
(4人分)
- ・牛ヒレ肉 (塊) 300g
- ・マッシュルーム 200g
- ・白ワイン カップ1/2
- ・パプリカパウダー 3g
- ・ブランデー 大さじ1+1/3
- ・トマトソース 450g
- *トマトソースの材料を参照。
- ・生クリーム (乳脂肪分35%のもの) カップ1
- ・ご飯 茶椀(わん)約4杯分
- ・サワークリーム 適量
- ・パセリ (みじん切り) 適量
- ・さやいんげん 適宜
- *塩ゆでし、バター少々で炒めて、塩・こしょう各少々をふる。
- ・ヤングコーン 適宜
- *塩ゆでし、バター少々で炒めて、塩・こしょう各少々をふる。
- ・塩
- ・こしょう
- ・バター
- ・サラダ油
- 【トマトソースの材料】*でき上がり約450g
- 【香味野菜】
- ・セロリ 50g
- ・にんじん 50g
- ・たまねぎ 50g
- ・にんにく 1かけ
- ・ベーコン (薄切り) 50g
- ・トマトピュレ 300g
- ・固形チキンスープの素 (洋風) 1コ
- ・水 カップ1+1/2
- ・ローリエ 1枚
- ・バター 30g
- ・塩 少々
- ・こしょう 少々
つくり方
セロリは皮と筋を除き、にんじんは皮をむいて、いずれも5~6mm角に切る。たまねぎも同じ大きさに切り、にんにくはしんを除いて同様に切る。ベーコンは5~6mm四方に切る。
野菜の大きさと切り方がポイント。均一に火が通るように、大きさをそろえて切るのも大事。
鍋にバターを溶かし、にんにくを入れて弱めの中火でいため、香りを移す。ベーコンを加えていため、全体になじんだら、にんじん、セロリを加えていためる。さらにたまねぎを加え、しんなりして野菜の角が少しくずれ、つやよくなるくらいまでじっくりといためる。
トマトピュレを加え、弱めの中火で酸味をとばすように少々煮立てる。チキンスープ、ローリエを加えて、混ぜながら、沸かさないように静かに15分間くらい煮込む。
強火で沸かすと、野菜の味が出る前に煮詰まってしまう。じっくりと煮て、野菜のうまみを引き出すのがコツ。
3を目の細かいざるでこす。野菜を押しつぶさないように混ぜながら、ソースをしっかりとこし、鍋に入れる。再度火にかけ塩・こしょうで味を調える。
野菜をつぶしてしまうと、ソースがざらついて、食感が悪くなる。残った野菜はコロッケの具などに使ってもよい。
マッシュルームは軸を除いて厚め(5mm程度)に切り、牛ヒレ肉は塊を縦に半分に切り、さらに繊維を断つように薄切りにする。バットなどに並べ、両面に軽く塩、こしょうをふる。
鍋にバター30gを溶かし、マッシュルームを入れて強火でいためる。全体に軽く色づくくらいになったら、白ワインを加えて煮詰める。ほとんど水分がなくなったら火を止める。
フライパンを温め、サラダ油約大さじ1を熱して油をきる。牛肉を並べて入れ、バター適宜をちぎって加え、強火でステーキを焼く要領で表面に焼き色がつき、中に程よく火が通るくらいにいためる。
肉汁を肉に閉じ込めるため、強火で表面をしめるように焼くのがコツ。
6の鍋を中火にかけ、7を加えて合わせる。パプリカパウダー、ブランデーを加えて沸かし、アルコール分をとばす。
トマトソースを加えて少し煮立たせ、生クリームを加え、少し強火にしてサッと煮立たせる。塩・こしょう各少々をふって味を調え、バター約10gを加えて混ぜ、濃度とつやを出す。
皿にご飯、さやいんげん、ヤングコーンを等分に盛り、9のソースをかける。サワ-クリームを添え、パセリをふる。
このレシピをつくった人
田中 健一郎さん
東京・都内にあるホテルの総料理長を務める。家庭でもプロの味を楽しめるよう、わかりやすい指導を心がけている。身近な材料でできる、本格的な味を紹介している。
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