芋けんぴ
手づくりすれば、カリッとしながらも、しっとり柔らか。堅すぎずソフトな口当たりで、子どもやシニアも食べやすい芋けんぴです。結晶化した砂糖のシャリシャリッとした食感と甘さがアクセントになって、ついつい手が止まらなくなるおいしさです。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*全量
*全量
*乾くまでおく時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・さつまいも (大) 2本(約900g)
- *ここでは厚めにそぎ落とした皮(約300g)を使う。
- 【A】
- ・グラニュー糖 100g
- *または砂糖。
- ・水 大さじ2
- ・黒ごま 大さじ1/2
- ・サラダ油
つくり方
さつまいもはよく洗って長さを2~3等分に切り、皮を3~4mm厚さにそぎ落とす。
皮側の身は中心より白っぽい色でアクが強い。この部分ごと皮を切り落とす。残った身は、スイートポテトなどに活用する。
1のさつまいもの皮を縦に5mm幅に切る。
ボウルに2を入れて流水に当て、水を2~3回かえながらアクを洗い流す。取り出して水けをしっかりと拭く。
皮を2回に分けて揚げる。フライパンにサラダ油を1cm深さまで注いで3の半量を入れ、弱めの中火にかける。時々混ぜながら、こんがりと色づくまで、じっくりと5~6分間揚げる。
取り出して網にのせ、油をきる。残りの皮も4と同様に揚げ、油をきる。
皮を揚げたら、すぐにみつをつくる。別のフライパンに【A】を入れて中火で煮立たせ、砂糖を溶かす。表面の泡が小さくなり、トロリとするまで軽く煮詰める。
6に5を加え、全体を菜箸で絶えず混ぜながら、みつを手早くからめる。
黒ごまを加えて手早く混ぜ、みつをからめる。そのうちに、みつが固まってきて、つやが出てくる。
この段階で火を止め、つくり方10と同様に乾かして、みつが透明な芋けんぴを楽しむこともできる。
あめ状の糸を引いて重たくなってくるが、さらに混ぜる。透明なみつが白く結晶化したら、皮にまぶすようにかき混ぜる。水っぽさがなくなってシャリッとしたら、火を止める。
オーブン用の紙に取り出して広げ、乾くまでおく。
●保存
清潔な密封容器や缶に入れて常温で約2週間。
◆シンプルな「塩けんぴ」もおすすめ!◆
つくり方5で揚げたさつまいもの皮は、塩をふって食べてもおいしい。さつまいもの自然な甘さが塩けで引き立ち、甘い芋けんぴとはまた違った味わいです。おやつはもちろん、お酒のつまみにも!
このレシピをつくった人
荻野 恭子さん
自宅で料理教室を主宰しながら、ユーラシアを中心に世界各国を周り食文化の研究を続ける。
「きょうの料理」テキストに「とっておきの保存食」を連載し、好評を得る。
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