ピロシキ
寒さの厳しいロシアの料理は、寒い季節にぴったり。水あめとラードがモチモチの生地の決め手です。
写真: 鈴木 誠一
*1コ分
*生地をおく時間は除く。
材料
(約10コ分)
- 【生地】
- ・強力粉 370g
- ・牛乳 250ml
- 【A】
- ・水あめ 25g
- *砂糖18gで代用できる。
- ・ラード 25g
- *サラダ油25gで代用できる。
- ・卵黄 1/2コ分
- ・ドライイースト 小さじ1
- ・塩 小さじ1
- 【肉ダネ】
- ・牛ひき肉 130g
- ・たまねぎ (みじん切り) 130g
- ・春雨 (乾) 5g
- ・溶き卵 1/2コ分
- *生地で使った卵の残りを加えてもよい。
- ・サラダ油
- ・塩
- ・こしょう
- ・小麦粉
つくり方
鍋に牛乳の1/3量を入れて弱火にかけ、少し温まったら【A】を加えて溶かす。残りの牛乳と卵黄を加えて混ぜ、火を止める。人肌に冷まし、イーストを加えて混ぜる。
ボウルに強力粉と塩を混ぜ、1を加える。2本の箸でゆっくりと混ぜ、まとまってきたら、手で二つ折りにしながら練る。
表面がなめらかになったら、ボウルにふんわりとラップをかけ、室温で40分間おく。
春雨は湯に入れて戻し、水けをきってみじん切りにする。フライパンにサラダ油少々を中火で熱し、溶き卵を入れて箸で混ぜながらいり卵にし、バットにあける。
同じフライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、たまねぎを炒める。たまねぎに軽く火が通ったら、ひき肉を加える。肉の色が変わり、たまねぎが薄いきつね色になるまで炒める。
水分をとばさないようにじっくりと炒め、しっとりと仕上げる。
塩小さじ1とこしょう少々を加え、火を止める。4を加えて混ぜ、バットに取り出して冷ます。
3を棒状にのばし、10等分(1コ65〜70g)にして丸める。打ち粉(小麦粉)をふった上に並べ、室温で30分間おく。
さらにふくらむので、10cmほど間隔をあけて並べる。
7に打ち粉をふり、軽くつぶす。中心が少し厚くなるように、直径10cmほどの円形に、縁をのばす。6をスプーン大盛り1杯分(約20g)のせて二つ折りにし、両端を真ん中に寄せて俵形に整える。
中心を厚くすることと、生地の合わせ目に具をはさまないように二つ折りにすることが、揚げたときに破裂を防ぐポイント。
鍋にサラダ油を160℃に熱し、合わせ目を下にして8を入れる。時々返しながら15分間ほど揚げる。
破裂を防ぐために、まず合わせ目に揚げ色をつけるとよい。
包むときに具がはみ出していると、揚げたときに破裂するので、注意してください。
このレシピをつくった人
田部 洋一さん
1958年、兵庫県生まれ。神戸市で1951年から続くロシア料理店のオーナーシェフ。生家でロシア料理を学んだのち、東京のロシア料理店でも修業。1990年に3代目を継ぐ。
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