【からだのための”食材ファイル”】季節の人気食材 vol.3 パクチー PR
今回は パクチー です。
独特の香りが病みつきに
地中海原産の香辛野菜で、中国ではシャンツァイ(香菜)、欧米ではコリアンダーと呼ばれています。独特の香りがあるため、日本ではなじみが薄かった野菜でしたが、食の多様化とともにエスニック料理が身近になり、いまでは熱烈な愛好家も多くなりました。葉の香り成分アルデヒドは生だと強烈ですが乾燥すると和らぎます。
葉の栄養価は高く、抗酸化作用があるβ-カロテンやビタミンCとビタミンE、疲労回復効果があるビタミンB1を含みます。また、利尿作用があるカリウムを含みます。
パクチーの種子はコリアンダーシードと呼ばれ、カレーには欠かせないスパイスのひとつです。葉の香りとは違い、オレンジに似た甘くてさわやかな香り。緊張をほぐす働きがあるというリナロールという成分を多く含んでいます。
葉以上に香りが強い根は、東南アジアでは煮込み料理に入れて、旨みを引き出して使われるそうです。
パクチー 基本情報
英名 Coriander
和名・別名 コエンドロ、コリアンダー、香菜
エネルギー(100g中) 23kcal
薬膳の考え方から見た食品特性
五味…辛
五性…温
帰経…肺・脾
保存法とおいしさの見分け方
保存法
湿らせたキッチンペーパーで包み、ポリ袋に入れて、冷蔵庫の野菜室へ。
おいしさの見分け方
- 色が鮮やかでハリがあり、細かい切れ込みがあるもの
- 根がついている
パクチー豆知識
フリーズドライパクチー
人気が高まり、とうとう登場。水に戻せばすぐに使えて便利。
種子には健胃作用が
種子はコリアンダーシードと呼ばれるスパイスで、古くから薬用としても利用されている。医学の父と呼ばれるヒポクラテスは胸焼けを抑えるためにこのシードを使ったという逸話も。胃や腸に溜まったガスを排出させ、お腹の張りを和らげる駆風作用もあり、食べ過ぎや飲みすぎに有効なスパイスと考えられている。
パクチーソースで食欲増進
細かく刻んだパクチー、刻みねぎ、おろししょうが、すりごまをボールに入れ、ごま油を加えてよく混ぜ合わせる。塩で味を調えたら出来上がり。焼き野菜や焼肉、豆腐、油揚げ、麺類のトッピングなど、いろいろな食材とよく合う。お好みでとうがらしを加えても。
クセになる「パクチー酒」
パクチーは根がついたまま使用。たっぷりの水でよく洗い、特にひげ根の部分をきれいにする。よく水気を拭きとったら、広口のガラス容器にパクチーと砂糖を入れ、ホワイトリカーを注ぐ。1ヶ月ほど置いたら飲み頃に。取り出したパクチーも刻んで有効利用を。
香りの効能
どこかドクダミに似た強い香りがあるが、その中にはリナロールやゲラニオールという精油成分も含まれている。リナロールはスズランに似た香りで、ゲラニオールはバラの香りの主成分。どちらも甘い花の香りで、抗炎症作用やリラックス効果が。
おすすめ 食べ合わせ
◇ がん予防には パクチー+ねぎ が効果的!
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