なすのごま酢あえ
きゅうりと柔らかななすの歯ごたえが絶妙な、ひと手間かけたごま酢の味わいです。
写真: 佐伯 義勝
*1人分
*きゅうりを干す時間は除く。
材料
(4人分)
- ・なす 1コ
- ・きゅうり 1本
- ・にんじん 30g
- ・生しいたけ 4枚
- ・鶏ささ身 1本
- 【ごま酢】
- ・練りごま (白) 大さじ1+1/2
- ・砂糖 大さじ1
- ・うす口しょうゆ 小さじ1
- ・酢 大さじ1
- ・白ごま 少々
- ・塩
- ・酒
- ・うす口しょうゆ 大さじ1/2
- ・こしょう
つくり方
きゅうりの雷干しをつくる。きゅうりは塩少々で表面をこすり、水で洗う。両端を落として3等分に切り、芯(しん)の部分を抜き取る。切り口に包丁をあて、クルクルと回しながら3~4mm厚さに切る。
金ぐしなどに刺して風通しのよい室内につり下げ、しんなりとするまで半日ほど干す。
菜ばしを中央に差し込んで、柔らかな種の部分を押し出すようにして抜く。らせん状に切っていく。干し加減がそろうよう、なるべく同じ厚さにする。
端が縮れるくらいに干す。乾かしすぎたら、使うときに水少々をふって戻せばよい。
なすはヘタを落とし、縦半分に切ってから、長さを3cmほどに切り、縦薄切りにしてサッとゆで、冷水に取って水けをしっかりと絞る。
ここでしっかりと水けを絞らないと、仕上がりが水っぽくなる。
にんじんは、なすと大きさをそろえた薄い短冊形に切る。熱湯にサッとくぐらせてから冷水に取り、水けをしっかりと絞る。
しいたけは堅く絞ったふきんで汚れをふき取る。石づきを除いて焼き網に並べ、中火で香りが立つまで両面を焼き、酒・うす口しょうゆ各大さじ1/2を合わせた中に浸す。冷めたら薄切りにし、汁けを軽く絞る。
ささ身は縦に包丁目を入れて開き(観音開き)、軽く塩、こしょうをふる。小鍋に入れて酒大さじ1、水大さじ1/2をふり、アルミ箔(はく)をかぶせて弱火で蒸し煮にする。汁けがなくなったら取り出し、冷めたら繊維に沿って細く裂く。
【ごま酢】の材料は順によく混ぜる。きゅうりの雷干しは食べやすく手でちぎり、2~5と合わせてよく混ぜ、食べる直前に【ごま酢】であえる。器に盛って白ごまを散らす。
このレシピをつくった人
鈴木 登紀子さん
(1924~2020)青森県生まれ。都内で料理教室を主宰。本格懐石から毎日の惣菜まで、味わい深く凛とした盛りつけの和食を伝える第一人者。テレビのバラエティー番組でも活躍。
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