さけのムニエル
オリーブ油とバターで二度焼きすると、皮はパリッと、身はジューシーに。バターの豊かな香りとコクがたまらないおいしさです。酸味のきいたボルドレーズソースをたっぷりかけて。
写真: 原 ヒデトシ
*1人分
*1人分
*さけに下味をつける時間は除く。
材料
(2人分)
- ・生ざけ (切り身) 2切れ(260g)
- 【ボルドレーズソース】
- ・にんにく (みじん切り) 小さじ1
- ・たまねぎ (みじん切り) 小さじ1
- ・ケイパー 小さじ1
- ・レモンの果肉 (5mm角に切る) 小さじ1
- ・ミニトマト (5mm角に切る) 小さじ1
- ・パセリ (みじん切り) 小さじ1
- ・好みの葉野菜 適量
- ・バター (食塩不使用/1cm角に切る) 30g
- ・塩 適量
- ・黒こしょう (粗びき) 適量
- ・小麦粉 適量
- ・オリーブ油 大さじ2
つくり方
さけは塩・黒こしょうを両面にふり、15分間おく。水けを紙タオルでしっかりと拭き取る。
ソースがあるので、さけの下味は控えめでよい。
さけは両面の水けをよく拭き取る。ここでよく水けを拭き取ると、焼き上がったときにくさみが出にくくなる。
さけに小麦粉を茶こしでふるい、両面にまぶす。手ではたき、余分な粉を落とす。
小麦粉は、さけの全面を覆うようにしっかりとまぶし、さけの水分とうまみを閉じ込める。
小麦粉をまぶしたら、水分が出る前になるべく早く焼きはじめる。
フライパンにオリーブ油を弱火で熱し、さけの皮側を下にして入れ、4~5分間焼く。
まずはオリーブ油で焼き、さけの表面をコーティングする。
皮側から、あまり動かさずに焼く。
皮に焼き色がついたら上下を返してサッと焼き、火を止めて紙タオルでフライパンの余分な油を拭き取る。
皮はパリッとするまで焼ききると、くさみが出にくい。逆に身は堅くなりやすいので、焼きすぎないように注意する。
油にさけのくさみが出ているので、しっかりと拭き取る。
再びさけの上下を返し、バターを加えて弱火にかける。バターが溶けてフツフツとしてきたら、フライパンを傾け、スプーンでバターをさけにかけながら1分間焼く(アロゼ)。さけを取り出し、器に盛る。
バターはフライパンを傾けてフツフツと泡立たせながら、何度も繰り返しさけにかけ、よくしみ込ませる。こうするとバターの香りが引き立ち、さけがしっとりと仕上がる。
バターはたっぷり加え、弱火でじっくりと加熱する。
バターを繰り返しさけにかけると、だんだんと白っぽく泡立ってくる。
フライパンに残ったバターを弱火で熱し、にんにく、たまねぎを加える。香りがたったら残りの材料を加え、強火にして10秒間ほどフライパンを揺すりながら炒める。茶色っぽくなったら、さけにかけて好みの葉野菜を添える。なるべくすぐに食べる。
フライパンに残ったバターを生かし、香ばしいソースに。
温かいうちに食べたほうが、焦がしたバターのうまみが引き立つ。
◆石井さん直伝プロの技◆
1.さけに小麦粉をまぶしたら、なるべく早く焼きはじめる。
2.まずはオリーブ油で皮がパリッとするまで焼く。
3.バターは弱火でフツフツとさせ、さけによくしみ込ませる。
◆ボルドレーズソース◆
フランスのボルドー地方にちなんだソース。酸味や香りのある食材を組み合わせた、豊かな味わいが魅力。エシャロットを加えることが多いが、ここでは家庭でもつくりやすいように、たまねぎでアレンジ。
このレシピをつくった人
石井 真介さん
国内外の有名レストランで修業を重ねる。日本ならではの食材を生かした、新感覚のフランス料理が話題を呼ぶ。水産資源を保護する活動にも積極的に取り組んでいる。
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