かぶの醍醐(だいご)シチュー
古(いにしえ)の日本で珍重された乳製品、“醍醐“を使った椀(わん)物を模した、具だくさんシチュー。みそと牛乳のやさしい味が寒い日にピッタリです。
写真: 久間 昌史
*1人分
*1人分
材料
(2人分)
- ・牛切り落とし肉 100g
- ・赤かぶ 1コ(200g)
- ・里芋 (小) 4コ(150g)
- ・にんじん 1/4本(60g)
- ・れんこん 60g
- ・絹さや 2~3枚(5g)
- ・米 小さじ1
- ・だし カップ2
- ・牛乳 カップ1
- ・酢 小さじ1
- ・みそ 大さじ1強(20g)
つくり方
赤かぶは2cm厚さのいちょう形に切る。里芋とにんじんは食べやすい大きさの乱切りに、れんこんは5mm厚さの半月形に切る。絹さやは筋を取り、熱湯でサッとゆで、斜め半分に切る。牛肉は2cm長さに切る。
鍋に里芋、にんじん、れんこん、米、かぶる程度の水を入れ、中火にかける。里芋が柔らかくなるまで12分間ほどゆで、ざるに上げる。鍋に赤かぶ、かぶる程度の水、酢を入れて中火にかけ、竹串がスッと入るまでゆで、ざるに上げる。
鍋にだし、2を入れて中火にかける。沸騰したらみそを汁少々で溶きのばして加える。5分間ほど煮たら、牛肉を加え、肉の色が変わったらアクを除き、牛乳を加えて煮立たせずに温める。器に盛り、絹さやを散らす。
牛乳は煮立てると分離してモロモロとした状態になるので、仕上げに加えて温める。
~新潟県村上市の食材~
◆赤かぶ◆
村上市の山北地区で受け継がれてきた焼畑農法によって育てられる赤かぶは、身が引き締まって歯触りがいいのが特徴。皮は濃い赤紫色で中は白色ながら、漬物にすると全体が赤紫色に染まる。
◆みそ◆
くせのない、毎日使いやすい味わいの越後みそ。米こうじをふんだんに使用しているため、ほのかな甘みがあってマイルドなものが多い。
このレシピをつくった人
柳原 尚之さん
江戸懐石近茶流嗣家(しか)。祖父・敏雄、父・一成より和の基本を伝授される。現在、英語で和食を教えるなど、日本料理をグローバルに広げる活動も積極的に行う。1979年生まれ。趣味は茶道とクレー射撃。NHKの時代ドラマ「みをつくし料理帖」の料理監修や大河ドラマ「龍馬伝」の料理所作指導、料理考証も担当。
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