ハンバーグ
たまねぎを電子レンジにかけ、肉ダネを菜箸で混ぜるので、ビギナーにもつくりやすいレシピに。蒸し焼きで、ふっくらジューシーに焼き上げます。
写真: 野口 健志
*1人分
材料
(2人分)
- ・合いびき肉 250g
- ・たまねぎ 1/2コ(100g)
- 【A】
- ・生パン粉 カップ1/3強(15g)
- *食パンを細かく刻んだものでもよい。
- ・牛乳 大さじ1
- ・溶き卵 1/2コ分
- ・塩 小さじ1/3
- ・ナツメグ 少々
- ・こしょう 少々
- 【ソース】
- ・水 大さじ2
- ・トマトケチャップ 大さじ2
- ・ウスターソース 大さじ1
- ・リーフレタス 1~2枚
- ・ミニトマト 4コ
- ・サラダ油 小さじ1
つくり方
たまねぎはみじん切りにする。繊維に沿って細かい切り込みを入れ、繊維が横になるように向きを変え、端から細かく切る。耐熱容器にたまねぎを入れてラップをし、電子レンジ(600W)に約2分30秒間かける。取り出してバットに移し、広げて冷ます。
たまねぎを温かいまま肉に加えると、たまねぎの余熱でひき肉の脂が溶けて肉ダネが柔らかくなり、形を整えにくくなる。肉ダネを混ぜるときも手の熱が伝わらないよう菜箸を使うとよい。
ボウルにひき肉、冷ましたたまねぎ、【A】を入れる。菜箸でよく混ぜる。ひき肉とほかの材料が混ざればよい。粘りが出るまで練り混ぜないので焼いたときに肉の食感が残る。
2等分にし、1つずつ両手でキャッチボールをするようにして手のひらに打ちつける。手にのせ、小判形に整える。割れていたら手で押さえて表面をなめらかにする。
キャッチボールは肉ダネの中の空気を抜くのが目的。空気が残っていると焼いたときに膨張して割れる原因になる。割れると肉汁が流れ出るので、ジューシーに焼き上がらない。
フライパンにサラダ油を中火で熱し、肉ダネを並べ入れる。中央を軽く押して少しくぼませる。下面に焼き色がついたら返す。
水大さじ2~3を加える。フライパンが大きい場合は水を多めにする。水の量は、焼き上がるころになくなるくらいが理想。ふたをし、8~10分間蒸し焼きにする。様子を見ながら、水がなくなりそうになったら適宜足す。中央の厚いところに竹串を刺してみて、透明な汁が出たら焼き上がり。濁った汁が出たら、ふたをしてさらに約2分間焼く。火を止めて取り出し、器に盛る。
返すのは1回だけ。何度も返すと火が通りにくくなったり、形がくずれたりする。水を加えてふたをし、蒸気を閉じ込めて包み込むように焼く。
フライパンを傾けて残った脂を取り除く。【ソース】の材料を入れ、中火にかけて混ぜながら煮立てる。とろみがついたら火を止める。
リーフレタスは食べやすい大きさにちぎり、ミニトマトはヘタを除く。盛りつけたハンバーグに添え、【ソース】をかける。
◎ナツメグ◎
ニクズク科の植物の種子からつくるスパイス。独特の風味があり、消臭効果が高い。肉や魚の料理でよく使われ、ハンバーグの風味づけに欠かせない。粉末タイプが便利。
◆冷たい肉ダネを焼くときは◆
あらかじめ準備しておきたいときは、肉ダネを小判形に整えて冷蔵庫に入れておくとよい。その場合、すぐに焼くと中まで火が通りにくいので、焼く約20分前に冷蔵庫から出して常温に戻す。
このレシピをつくった人
脇 雅世さん
約10年フランスに滞在し、パリの料理学校やレストランで料理を習得。帰国後はテレビや雑誌でフレンチのエスプリをベースにしたレシピを提案している。料理のジャンルは和洋中からお菓子まで。神楽坂で主宰する料理教室は35年以上続いている。2014年フランス政府より農事功労章を受勲。
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