野菜の冷やしばち
野菜のうまみを引き出す、夏仕様の煮物。冷蔵庫で一晩おいた、冷たさもごちそうです。焼き干しの力強いだしは、冷やしても美味。
写真: 工藤 雅夫
*全量
*全量
*焼き干しを水に浸す時間、干ししいたけを戻す時間、味を含める時間は除く。
材料
(つくりやすい分量)
- ・干ししいたけ (小) 12枚
- ・里芋 (小) 12コ(360g)
- ・にんじん 100g
- ・ごぼう 100g
- ・れんこん 100g
- ・とうがん 150g
- ・さやいんげん 100g
- 【焼き干しだし】*一晩水と酒に浸しておく(下ごしらえ・準備参照)
- ・いわしの焼き干し 8匹
- *入手できない場合は煮干し20匹を使用する。
- ・水 カップ6
- ・酒 大さじ1
- ・酢 適量
- ・塩
- ・酒 大さじ3
- ・うす口しょうゆ 大さじ3
下ごしらえ・準備
【焼き干しだし】のとり方
1 酒を加えた水に、1人分2匹くらいの焼き干しを一晩浸し(夏場は冷蔵庫におく)、こはく色のだしを引き出す。煮物やみそ汁に使うときは、焼き干しは取り出さず、一緒に煮る。
つくり方
干ししいたけはサッと洗い、水に浸して落としぶたをし、数時間~一晩(どんこ干ししいたけは一晩)ほどおいて戻す。堅く絞って軸を取り、いちょう形に切る。
里芋はたわしでこすり洗いし、上下を落とす。下から上に皮を亀甲に(上下の面が六角型になるように)むいて水に放す。よく洗ってから鍋に入れて2度ゆでこぼし、よく洗ってぬめりを取る。
にんじんは5~6mm厚さの輪切りにし、芯を丸く抜く。ごぼうはたわしでこすり洗いして3cm長さに切り、太ければ半分に切って酢水(水カップ4に対し、酢小さじ1/4が目安)に放す。水の色が変わったらサッと水で洗い、ざるに上げる。れんこんは皮をむいて4~5mm厚さの半月形かいちょう形に切り、花形に切る。酢水に放し、水で洗ってざるに上げる。
とうがんは種とワタを取り、1cm強くらいの厚さで食べやすい大きさに切り、水に放す。塩少々を加えた熱湯で2~3分間ゆで、水にとってざるに上げる。いんげんはヘタと筋を取って塩少々を加えた熱湯で1~2分間ゆでて冷水にとる。冷めたら3cm長さに切る。
【焼き干しだし】の材料を鍋に入れ、干ししいたけ、里芋、にんじん、ごぼう、れんこんを加える。酒、うす口しょうゆ、塩小さじ2/3を加えて強火にかけ、煮立ったら弱めの中火にし、落としぶたをして里芋にスッと竹串が通るまで30~40分間煮る。
とうがんといんげんを加え、2~3分間煮て火を止める。鍋底に氷水を当て、氷水をかえながら冷やす。冷蔵庫に半日~一晩おき、味を含める。
このレシピをつくった人
鈴木 登紀子さん
(1924~2020)青森県生まれ。都内で料理教室を主宰。本格懐石から毎日の惣菜まで、味わい深く凛とした盛りつけの和食を伝える第一人者。テレビのバラエティー番組でも活躍。
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