【からだのための”食材ファイル”】季節の人気食材 vol.12 レモン PR
今回は レモン です。
抗酸化作用が強いビタミンCの宝庫
ビタミンCの含有量を表すとき、「レモン◯個分」とたとえるように、レモンにビタミンCが多く含まれていることは誰もが知るところです。柑橘類の中ではもちろんトップクラス。ビタミンCは抗酸化作用はもちろん、コラーゲンの生成を助け、肌を美しく整えるほか、免疫力を強化して、風邪などの感染症を予防します。さわやかな酸味はクエン酸によるもので、疲労物質を分解し、ストレスを軽減します。皮には毛細血管を強くするポリフェノールのルチンが含まれ、動脈硬化の予防が期待できます。
レモンは寒さに弱いため、冬でも暖かく、夏には乾燥するような場所での栽培が適しています。日本では瀬戸内海沿岸地域での生産が盛んですが、自給率は1割ほど。流通の主流は外国産のものです。皮にワックスがついている場合は、適量の塩でもむようにこすって水洗いしましょう。浸透圧で汚れが落ちるだけでなく、色と香りもよくなります。
レモン 基本情報
英名 Lemon
和名・別名 檸檬
エネルギー(100g中) 54kcal
糖質量(100g中) 7.6g
1個あたり:100g
正味:95g/51kcal
食品成分表(可食部100gあたり)
たんぱく質……0.9g
脂質……0.7g
炭水化物……12.5g
無機質
カルシウム……67mg
鉄……0.2mg
ビタミン
A β-カロテン当量……26μg
B1……0.07mg
B2……0.07mg
C……100mg
薬膳の考え方から見た食品特性
五味…酸・甘
五性…平
帰経…脾・胃・肝
保存法とおいしさの見分け方
保存法
ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に。使いかけのものは、少量の水を入れた小ぶりのグラスに、切り口を下にして宙に浮くように入れると、乾燥予防に。
おいしさの見分け方
- 表皮がなめらかでムラがない
- 重みがある
- 香りがよい
レモンの種類
リスボン
主流品種。両端をつまんだような紡錘形が特徴。
島レモン
東京都小笠原諸島産。
マイヤー
オレンジとの交雑種で、酸味は弱く甘みがある。
レモン豆知識
香り成分のリモネンとは?
オレンジやレモンなど柑橘類の果皮に含まれる芳香成分で、血行促進、健胃、鎮静などの作用があり、アロマや香料として広く利用される。また、発泡スチロールやプラスチックなどの溶剤としても使われる。
やっぱりレモンは美肌にいい
「レモンポリフェノール」としてひそかに話題になっているのが、エリオシトリンという成分。抗酸化作用があるフラボノイドの一種で、果皮やその下の筋の部分に多く含まれる。レモンにはビタミンC が多く、ルチンやエリオシトリンとの相乗効果で、抗酸化作用がより高まり、美容やアンチエイジング効果が期待できる。エリオシトリンはライムにも含まれる。
光に当たると肌にダメージが
レモンやオレンジ、ライム、グレープフルーツなどの柑橘には、紫外線に当たるとシミや肌荒れなどのダメージが起こる「光毒性」がある。たくさん食べたあとに光に当たるのは避け、できれば夕方以降に食べるのがベター。レモンの精油にはより強い光毒性がある。
おすすめ 食べ合わせ
◇ 風邪予防には レモン+豚肉 が効果的!
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