秋晴れの青空のもと、キャラバンカーが訪れたのは、愛知県のあぐりパーク食彩村。
国内有数の農業地帯である豊橋市と田原市の生産者から、農産物が直接届くファーマーズマーケットです。
11月12日土曜日、健康レシピと健康のコツをご紹介するイベントが開催され、
たくさんのお客様に参加していただきました。
- 料理研究家 栄養士
ほりえ さわこさん
地元生産者の柴田さんが生産した大きな白菜と直売所のキャベツを使って、料理研究家のほりえ さわこさんが、ヘルシーレシピをご紹介。
さわこさんは、親子三代の料理研究家。
堀江一家伝統の味に、海外で学んだアイデアを取り入れ、つくりやすいレシピを紹介しています。
白菜には、健康や美容に欠かせないビタミンやカリウムが豊富です。コラーゲンたっぷりの手羽先を合わせることで、より美肌効果が期待できる料理です。
ココナッツミルクは中鎖脂肪酸で燃焼しやすく、抗酸化作用、ビタミンEがあり、保湿作用も期待できます。カレー風味で食欲をそそります。
「白菜の軸の方は繊維にそって長さ3cm、幅1cmに切り、葉はざく切りにします。切り方を変えることで、食感の違いが出て、おいしいですよ。」とさわこさん。
生産者の柴田充代さんは、直売所のすぐ近くで白菜を中心に、ほうれんそうやかぶも生産しています。
柴田家は白菜をつくって50年。8年ほど前に、ご両親から農業を受け継いだそうです。「近くに直売所ができたので、売れ行きをみながら少しずつ運ぶことならできるから、会社を辞めて農業にチャレンジすることにしました。ベテランの両親に教えてもらいながら、がんばっています。」
ご両親は、長年の経験から、その年の気候により虫の発生しやすい状況がわかり、いろいろな対策のアドバイスをしてくれるそうです。
また他の生産者さんより作る時期をずらして生産するなど、需要と供給のバランスを見ながら生産しているそうです。
「白菜やキャベツはひとつひとつカマを使って手で収穫しなければならないので大変です。
かぶは、タワシを使うと傷がつくのでやさしく手洗いしたり。ここは風の強い所なので、立っているだけで冷えてきて辛いこともあります。でも、野菜を直売所に持っていくと、お客さんにおいしかった、明日は何ができる?などと声をかけられると、うれしくて、明日は休もうかと思っていた気持ちも吹っ飛び、またがんばろうと思います!」柴田さんのあたたかな笑顔も、またひとつ直売所の魅力になっているようでした。
キッチン設備の整ったキャラバンカーで「白菜のココナッツミルクスープ」がつくられ、来場者に配られました。
「とても簡単にできてボリュームのあるスープ」「カレー風味で食べやすい」
「はじめて食べる味。とてもおいしい!」など、家に帰ったら早速つくるという声をたくさんいただきました。
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国立長寿医療
研究センター 研究員
堤本 広大
(つつみもと こうた) さん
頭と体を同時に動かす“脳トレ”法は、NHK「きょうの健康」でも人気のテーマ。
堤本 広大さんは、愛知県にある国立長寿医療研究センターが開発した、頭を使いながら運動をする「コグニサイズ」の指導者の一人です。
「コグニサイズとは、運動と認知課題(計算、しりとりなど)を組み合わせた、認知症予防を目的とした取り組みの総称を表した造語です。英語のcognition (認知) とexercise (運動) を組み合わせてcognicise(コグニサイズ)と言っています。」
さっそく、会場のみなさんと一緒にコグニサイズにチャレンジ!
「まず、右足を前に出し、戻す。次に左足を前に出し、戻す、を繰り返します。
そのとき同時に声に出して数を数えます。20までやってみましょう!」
「次に、頭を使います。数を数えながら3の倍数のときだけ声を出さずに手をたたきます。それをステップと同時に行います。」
「間違えてもいいんですよ。うまくできるということは、脳への負担が少ないことを意味します。間違えそうだな、とドキドキしてやる方が脳が働きます。」
「次に、3の倍数のときには、野菜の名前を言って手をたたきましょう。」
数を数えながら足のステップをして、3の倍数のときは、野菜の名前を大きな声でいう。
簡単な様で、なかなかできない方も多いようすでした。
「ぜひ、家でもみなさんに教えてあげて、いっしょにやってみてください」
コグニサイズの目的は、運動で体の健康を促すと同時に、脳の活動を活発にする機会を増やすこと。間違えて笑って、考えながら楽しむことが大切だそうです。
お楽しみの抽選会では、来場者の中から各回20名様に、柴田さんが生産した白菜と
地元産のキャベツがプレゼントされました。
プレゼンターは、(株)JAあぐりパーク食彩村 代表取締役 白井 良始(りょうじ)さんです。
大きな白菜とキャベツの入ったダンボールを受け取ったみなさんは、とびきりの笑顔でした。
「あぐりパーク食彩村」は、東三河で最大級の直売所です。
生産者は肥料、農薬の使用量や回数など、生産情報を集約した「生産履歴」を提出しなければ農作物を出荷できないシステムとなっていて、安全面や食品管理の厳しさはトップクラス。
「豊富な種類の野菜や花が数多く揃っていて、旬の野菜や果物は目を見張るものがありますよ。これから、みかん、白菜、キャベツ、ブロッコリーなど、おいしくなります。
直売所では、旬の野菜を使った料理を直売所でふるまったり、毎月恒例の大人気イベント《さいころチャンス》など、お客様に楽しんでいただくイベントも開催しています。」
「あぐりパーク食彩村」
白井 章雄(のりお)店長