2017年2月25日、キャラバンカーが訪ねたのは、沖縄県糸満市のJA直売所ファーマーズマーケットいとまん「うまんちゅ市場」です。
この日、健康レシピと健康のコツを紹介するイベントに、たくさんのお客様が参加してくださいました。
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料理家
コウ静子さん
クッキングステージでは、地元生産者の安谷屋(あだにや)さんが生産した美ら(ちゅら)キャロットを使った「美らキャロットのポタージュがゆ」と、地元産のゴーヤーでつくる「ゴーヤーと肉だんごのジョン」を、料理家のコウ静子さんが披露しました。どちらもビタミンたっぷり、美肌に効果的な料理です。
「美らキャロットは、甘くておいしいですね。にんじんには、胃腸の働きを整えて、肌の乾燥も防いでくれる栄養素が含まれています。輪切りにしたにんじんは、しっかり炒めてから、水を加えて5分ほど煮ます。」トッピング用のえびを焼いたフライパンに煮汁を移して、えびのうまみもプラスしたら、ミキサーへ。「ご飯を加えれば、簡単にとろみがつきます。ミキサーでポタージュ状にしてくださいね。」
もう一品は、ゴーヤーを輪切りにして、ひき肉をつめたジョンを披露。
「ジョンとは、小麦粉と卵をつけて焼いた料理のこと。ひき肉には、豆腐を練りこむとふっくらします。肉は焼くと縮むので、ゴーヤーにつめるときは、盛り上がるくらいに多めに詰めてくださいね。ゴーヤーには、解毒作用があり、からだにこもった熱を除いてくれます。苦みのあるものは、体の毒素を出してくれますから、積極的に食べてくださいね。」
今回のクッキングステージで使ったにんじん「美らキャロット」は、地元・糸満市の生産者、安谷屋さんが栽培しました。
安谷屋さんは、約4000平方メートルの畑で美らキャロットを中心に島野菜を生産しています。
「9月から種まきを行い、1月から4月に収穫をします。夏や台風の時期は避けて作業をしますね。夏は暑すぎますから。畑を休ませるのも大事なことです。土の手入れは、夏に行います。」
この地域は、ミネラルが豊富で水はけの良い土壌となっています。
「数週間雨が降らなくても大丈夫。でも雨が降るのは神頼み!すべて手作業で、自然の力を大事に育てています。野菜が収穫できて、お客さんに買ってたべてもらえるのが、一番うれしいです。
うまんちゅ市場には、自分の名前で野菜を出せて、規格外の物も並べることができるのでそれが魅力です。」
キッチン設備の整ったキャラバンカーで、地元生産者の安谷屋さんが生産した「美らキャロット」を使って、「美らキャロットのポタージュがゆ」がつくられ、来場者にふるまわれました。「にんじんのおいしさが引き立つ!」「ご飯でとろみをつけるなら簡単!」と大好評♪
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名嘉村クリニック院長
名嘉村 博
(なかむら・ひろし) さん
健康ステージでは、不眠治療のスペシャリスト名嘉村クリニック院長 名嘉村 博(なかむら・ひろし)さんが、不眠を解消する生活改善法を伝授してくれました。
「夜の睡眠は日中の活動と深く関係しています。
不眠で悩んでいる人の症状は、主に4つに分けられます。
1 寝つきが悪い
2 夜中に目が覚めて困る
3 朝、早く目が覚める
4 睡眠に満足感がない
この4つのうちのいずれかに当てはまる方は、昼の状態が悪いと考えられます。
人間には体内時計があり、夜になると体内時計を調整するホルモンが分泌されて体温が下がり眠くなります。そして、朝になると覚醒作用のあるホルモンが分泌されて体温が高くなり目が覚めます。そのメカニズムは光にも関係しています。しかし、その体内時計に乱れがあると不眠が起こりやすくなります。良い睡眠をとるコツは、そのリズムをつくること。食事や適度な運動も大切です。
体内時計のリズムをつくるには
1 就寝時間を少し遅くして、毎日同じ時刻に起床する。
2 毎朝決まった時間に太陽の光を浴びる
3 朝ごはんを食べる
4 昼寝は30分以上しない。夕方から夜9時ごろは寝ないようにする など
できるだけゆっくり鼻から息を吸う
口を小さくすぼめて、両手を前方に出しながらゆっくり口から息を吐く。
そうすることで、自然と腹式呼吸になります。腹式呼吸は自律神経のバランスを整えます。
心を静めてゆっくり深呼吸しましょう!1日1回、5分程度行うと効果的です。
来場者全員に、安谷屋さんが栽培した美らにんじんと、直売所のゴーヤー、レタスがプレゼントされました!
また、お楽しみ抽選会では、直売所で使用できる商品券が各回16名様に当たり、会場は大盛り上がり!
プレゼンターは、JAおきなわ 常務理事上江洌 進(うえず すすむ)さんと「うまんちゅ市場」課長 金城 和弘(きんじょう かずひろ)さんです。
来場者のみなさんも、プレゼントを手にとって、とてもうれしそうに帰られました。
「うまんちゅ市場」の愛称は、広く地域の方々に親しまれることを目的に一般公募し、選ばれました。(うまんちゅ=万人単位のたくさんの人々)。収穫されたばかりの「新鮮さ」、生産者の顔が見られる「安心感」、産直の「安さ」が自慢です。
サクナ、島らっきょう、ゴーヤー、へちま、水前寺菜、よもぎ、葉にんにくなど、スーパーでは手に入りにくい島野菜がぎっしり並んでいます。
ほとんどが糸満市内で生産されています。約1300名の会員さんが、とれたての野菜を届けてくれます。
「地元でつくられている島野菜の数や種類はどこにも負けません。」と金城課長
「うまんちゅ市場」
金城和弘課長