2017年3月25日、キャラバンカーが訪ねたのは、鹿児島県鹿児島市のJA直売所「たわわタウン谷山 おいどん市場谷山館」です。
この日は、小雨でしたが、健康レシピと健康のコツを紹介するイベントに、たくさんのお客様が参加してくださいました。
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料理家研究家
脇 雅世さん
クッキングステージでは、料理研究家の脇雅世さんが、指宿市の生産者水迫智弘さんが栽培したそらまめを使った「そらまめのフリット」と「新ばれいしょとタコのおやき」のつくり方を紹介しました。
そらまめには、ビタミンCやビタミンK、カリウムなどミネラルたっぷり。フリットは、おかずやおつまみにピッタリの料理。塩は最後に軽くふるだけの減塩レシピです。
新ばれいしょもビタミンたっぷり、お肌にうれしい美肌レシピです。
「まず、そらまめをさやから上手に出して、皮をむきましょう。
まめのくぼみのところに親指の爪を立てて、上に向かってむきます。」
会場のみなさんもおみやげのそらまめの皮を一緒にむいて、コツをつかんだようです。
「フリットは揚げ物のこと。衣でおおって揚げるフリットは洋風の天ぷらです。
小麦粉を炭酸水でゆるめに溶くのがコツです。炭酸水を使うとさっくりふんわり揚がりますよ。」
強めの中火で、2分ほどでからりと揚がりました。
もう一品が、「新ばれいしょとタコのおやき」。ビタミンCがたっぷりの美肌レシピです。
「これから新ばれいしょが出回る季節になりますね。水分が多くておいしいので、すりおろしておやきにしました。新ばれいしょの半分は、角切りにしてタコと混ぜて焼くと違った食感が楽しめます。」
最後に、ごま油を回しかけて、カリッと焼き上げできあがりです。
鹿児島県は、そらまめの出荷量が全国一位。中でも指宿産のそらまめは、鹿児島ブランドとして認められた、品質・安全ともに高い水準のそらまめです。
生産者の水迫さんは、指宿市で130アールの畑でそらまめを中心に、いんげん、おくらなどを栽培しています。
「指宿は、そらまめ栽培にむく温暖な気候で、おいしいそらまめができます。
11月中旬から4月末まで収穫をします。台風の影響を受けたり、鳥やタヌキに食べられないよう、収穫までは気が抜けません。気温差が激しいと野菜はすぐ病気になってしまうので、寒波にも影響を受けます。納豆菌で消毒をしたり、鳥よけのネットを張ったりして、被害を少なくする最大限の努力をしています。」と水迫さん。
「野菜が収穫できて、お客さんに食べてもらえるのがうれしいですね。直売所は、消費者の意見が直接聞けるのが魅力です。そらまめは、輪郭がくっきりしているものほどおいしいんですよ。」
水迫さんのそらまめのおすすめの食べ方は、さやごとグリルで真っ黒になるまで焼くこと。
中のまめが蒸し焼きになっておしいしいのだそうです。
「直売所に出せない小さなまめはみそ汁にもしてますね。おいしいですよ。」地元ならではの食べ方も教えてくれました。
指宿の水迫智弘さんが生産したそらまめを使って「そらまめのフリット」がつくられ、来場者にふるまわれました。「そらまめが香り良く、さっくり揚がっている!」「炭酸水で小麦粉を溶くのは初めて」と大好評♪
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鹿児島大学
システム血栓制御学
丸山 征郎さん
血管の健康は、健康寿命のカギとなります。鹿児島大学システム血栓制御学教授の丸山征郎さんが血管の若さを保つ食事や運動法を伝授してくれました。
「みなさん、今日は血管のお話です。体の中の血管の長さは、どれくらいあると思いますか?」と丸山先生。
なんと、約10万km。地球を2回半回る距離の長さがあるそうです。
「その血管の半分以上が、重要な臓器である脳に集まっています。そして、心臓病や腎臓病があるように、「血管病」もあります。たとえば、脳の血管がつまると脳血栓症や脳梗塞、脳の血管がやぶれると脳出血です。」
「心臓は1分間に約70回拍動して、毎分5リットルもの血管を動脈に押し出しています。そのため、動脈には常に衝撃が加わっています。
血管が軟らかいとこの衝撃を吸収することができますが、老化などにより血管が硬くなってしまうと、この衝撃を吸収できず、血圧が上昇してしまいます。血圧が高くなると、血管がさらに硬くなるだけでなく、全身の臓器に悪い影響が及んでしまいます。
血管の老化が進むと、病気の発症率、死亡率が高くなるので、日ごろの食事や運動で血管をしなやかに保つよう心がけましょう。」
★血管を健康に保つには、色の濃い緑黄色野菜をたくさん摂ることが有効です。ナスや黒大豆などの紫色の色素に含まれるアントシアニンは、血液をサラサラにする作用があると言われています。食事に上手に取り入れると良いでしょう。
★緑茶に含まれるポリフェノールの一種にカテキンがあります。カテキンには、血中のコレステロールを低下させる効果があるため、動脈硬化予防になると言われています。食後などに積極的に飲むと良いでしょう。
★血管を健康に保つには運動も必要です。大股で早く歩くと血液の流れが良くなります。腕をふると脳に血液が流れやすくなるので、大きくふることがポイントです。その他、ラジオ体操は、手や足を動かすさまざまな運動が含まれるので日常的に行う体操として効果的です。
来場者全員に水迫さんがつくったそらまめと、直売所の新ばれいしょがプレゼントされました。
また、お楽しみ抽選会では、直売所で使用できる商品券が各回20名様に当たり、会場は大盛り上がり!
プレゼンターは、おいどん市場 谷山館の加治屋伸悟所長とたわわタウン谷山の田中一昭統括マネージャーです。
イベントに参加したみなさんは、プレゼントの入ったふくろを抱えて、とてもうれしそうでした。
たわわタウン谷山 おいどん市場谷山館には、季節ごとに鹿児島県内の生産者が、旬の野菜や果物をどっさりお届け。とれたての鮮度は、味がいいだけでなく、安心できる美味しさです。鹿児島県の大地の恵みを存分にお楽しみいただけます。
鹿児島県のソウルフード豚味噌。県内の農業高校8校分を集めて販売しているのはここだけ!
月に2回開催している土曜の市。
この日は農業大学校の即売会でした。
「約1800名の農家さんが、とれたての野菜を届けてくれます。月に2回開催する青空市も好評で、朝からたくさんのお客様が訪れます。また、鹿児島市は切り花の消費量が全国第一位。直売所には、お供え用の花もたくさん並んでいます。地元の農業高校の生徒がつくった加工品なども人気です。」と田中統括マネージャー。
たわわタウン谷山
田中統括マネージャー