おでん
牛すじのゆで汁をだしとして使った「関西風おでん」を紹介します。
写真: 鈴木 誠一
*1人分
*一晩おく時間は除く。
材料
(4~5人分)
- ・牛すじ肉 200g
- ・鶏手羽先 4本
- ・大根 (約2.5cm厚さの輪切りにし、皮をむき、面取りをする) 400g
- ・じゃがいも 4コ
- ・こんにゃく 1枚
- ・さつま揚げ 4枚
- ・ちくわ 2本
- ・ゆで卵 4コ
- ・昆布 (6cm×15cm) 1枚
- 【薬味】
- ・柚子(ゆず)こしょう 適宜
- ・細ねぎ (小口切り) 適宜
- ・塩
- ・うす口しょうゆ
- ・みりん
下ごしらえ・準備
1 鶏手羽先
関節の部分で2つに分ける。根元に近いほうは、味がよくしみるように骨の間に切り込みを入れる。
2 こんにゃく
塩もみして水洗いし、まな板の上に置き、こぶしで軽くたたく。熱湯で2~3分間ゆで、ざるにとって冷ます。三角形に切り、包丁で格子状に切り目を入れる。
3 さつま揚げ
ざるの上に並べ、熱湯をかけて油抜きをする。
4 じゃがいも
洗って耐熱皿に並べ、ラップをかけて、電子レンジ(600W)に2~3分間かける。熱いうちに、乾いたタオルなどでしごくようにして皮をむく。
5 ちくわ
斜め半分に切る。
6 昆布
つくり方7で取り出し、縦に8等分にする。両端約4cmほどを残して、縦に包丁で数本の切り込みを入れてから結ぶ(ほどけそうならば、中心をようじでとめる)。
つくり方
鍋にたっぷりの水と、適当な大きさに切った牛すじ肉を入れて強火で煮立て、いったんゆで汁を捨てる。鍋に牛すじを戻し入れ、水2リットルを入れて再び煮立てる。弱火で約30分間、アクを取りながらゆでる。
牛すじ肉は、熱湯に入れると縮んでしまうので水からゆで、アクや汚れをゆでこぼす。このゆで汁が、だしとなるので、アクを取りながらていねいにゆでる。
1をざるでこし、牛すじとゆで汁に分ける。牛すじは食べやすい大きさに切り、竹ぐしに4~5つずつ刺す。
一口大に切った牛すじは、堅い部分がくしの外側になるようにして、くしからはずれないようにする。
フッ素樹脂加工のフライパンに、関節で2つに分けた鶏手羽先を入れて中火にかけ、両面に軽く焼き色をつけて取り出す。冷水にとり、表面を少し洗う。
大根は約2.5cm厚さの輪切りにし、皮をむき面取りをする。片面に十文字の包丁目を入れる(隠し包丁)。
3の手羽先の先のほうと、大根の皮、面取りした部分を不織布タイプの紙タオルでしっかりと包む。
大根の皮や手羽先の切り落とした部分も、おいしいだしが出るので捨てずに使う。取り出しやすいように、まとめてしっかり包んでおくと便利。
大きめの鍋(約6リットル容量)に昆布、2のゆで汁、水2リットル、2の牛すじ、3の手羽先の根元のほう、4の大根、5の包みを入れて中火で煮立てる。
うす口しょうゆ大さじ6、塩小さじ1強、みりん大さじ7を入れ、弱火で約10分間煮る。昆布はいったん取り出して結び(下準備を参照)、再び鍋に戻す。
具材からもだしが出てくるので、調味料は控えめに入れ、あとで味をみて調整する。
大根が柔らかくなったら、下準備をした残りの具材を加え、落としぶたをして弱火で40~50分間煮る。6の包みを取り出し、味をみてうすければ、うす口しょうゆ・塩・みりん各適量で調える。
だしの味の核となる素材(牛すじ、手羽先、昆布)と、生から煮る大根を先に入れ、大根が煮上がるタイミングで、残りの具材を入れる。だしの素となった大根の皮などを取り出し、一晩おいて、煮汁のおいしいだしを具材に含ませる。
火を止め、涼しい所で一晩おく。食べる前に温め、好みで柚子こしょう、細ねぎなどの【薬味】を添える。
このレシピをつくった人
上野 直哉さん
大阪、京都の有名店で研さんを積み、神戸の閑静な住宅街に店を構える。地元の生産者や街の人々との親交を深めながら、新しいスタイルの和食を追求している。
つくったコメント