アップサイドダウンケーキ
卵に砂糖と粉を混ぜて焼くだけの素朴なケーキには、おいしくするためのコツがあります。外側のシャリッとした砂糖の食感と、なめらかな生地の違いに、ぜひ驚いてください。
写真: 新居 明子
*全量
*全量
材料
(直径20×高さ6cmの耐熱ガラスの型1台分)
- 【型用】
- ・バター (食塩不使用) 8g
- 【A】
- ・グラニュー糖 50g
- ・粗糖 50g
- *精製されていない砂糖。きび糖や三温糖、黒砂糖などで、サラサラしたものがよい。
- ・パイナップル (缶詰/輪切り) 3枚
- ・さくらんぼ (缶詰) 適量
- 【生地】
- ・卵 2コ
- 【B】
- ・グラニュー糖 85g
- ・粗糖 40g
- ・パイナップルの缶汁 10g
- ・バニラエッセンス 適量
- ・薄力粉 100g
- ・バター (食塩不使用) 50g
下ごしらえ・準備
1 型用のバターは室温に戻す。
2 【A】を混ぜ合わせる。
3 オーブンは180℃に温める。
つくり方
【型用】のバターははけで練って柔らかくし、やや厚めに型に塗る。【A】を入れて型の内側に均一にまぶし、余分な砂糖は取り除く。
余った砂糖はジャムやお菓子づくりに。
パイナップルは汁けをきって4等分に切り(缶汁はとっておく)、さくらんぼは軸を取る(実がつぶれるので種は取らない。食べるときに注意する)。1の型にパイナップルとさくらんぼをバランスよく並べる。
これが模様になる。
ボウルに卵を割り入れて泡立て器でほぐし、湯煎にかける。40℃(人肌くらい)になったら【B】とパイナップルの缶汁を加え、よく混ぜ合わせる。
卓上ミキサー(またはハンドミキサー)の高速で約5分間泡立て、低速にして約5分間泡立てる。
仕上げに低速で混ぜると、【生地】のきめが整う。
バニラエッセンスを加え、薄力粉をふるい入れる。ゴムべらで粉っぽさがなくなるまで混ぜ合わせる。
泡をつぶさないようにふんわりと混ぜる。
別のボウルにバターを入れて湯煎で溶かし、5の【生地】の1/5量を加えて混ぜてから、5のボウルに戻し入れ、しっかりと混ぜる。
少量の【生地】をあらかじめバターに混ぜると、【生地】とバターがよくなじむ。
6を2の型の端から流し入れ、型を台に軽くたたきつける。180℃のオーブンに入れ、35〜40分間焼く。中央に竹串を刺して抜き、【生地】がつかなければ焼き上がり。
フルーツと【生地】の間に隙間をつくらないように、端から流し入れる。
オーブンから取り出して型を台に軽くたたきつけ、そのまま10分間おく。ケーキにオーブン用の紙をかぶせて網をのせ、上下を返す。
返すときはやけどに注意!
焼きたてより1日おいたほうが、生地がしまっておいしい。
このレシピをつくった人
岡田 吉之さん
元パティシエ。フランス料理店などに勤めたのち渡仏し、菓子店で修業を重ねて帰国。
1992年東京・八王子に店を構え、シンプルな構成ながら奥深い味の菓子が話題となる。2009年に脳出血で倒れ、右半身に麻痺(まひ)が残った。現在は自分のために料理やケーキをつくる日々を送る。
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