サンラータン
酢のツンとする刺激は抑え、すっきりとした酸味と香りだけを生かすコツを紹介します。
写真: 白根 正治
*1人分
*春雨を水で戻す時間は除く。
材料
(4人分)
- ・木綿豆腐 1/3丁
- ・豚バラ肉 (薄切り) 2枚(60g)
- ・春雨 (乾) 30g
- ・干し貝柱 30g
- ・えのきだけ 1/2袋
- ・ゆでたけのこ 1/3本
- ・スープ カップ6
- *顆粒チキンスープの素(中国風)を表示どおりに湯で溶く。
- ・水溶きかたくり粉 大さじ約6
- *かたくり粉大さじ3を水大さじ6で溶く。
- ・溶き卵 1コ分
- ・ラーユ 適量
- ・しょうゆ 大さじ4
- ・酒 大さじ1
- ・塩 小さじ1/2
- ・黒こしょう
- ・酢 大さじ4
- ・水 カップ1
つくり方
春雨はたっぷりの水で戻す。干し貝柱と水を耐熱ボウルに入れ、ラップをして電子レンジ(600w)に約15分間かけ、戻す。戻し汁もとっておく。
えのきだけは根元を落として、長さを半分に切る。春雨も同じ長さに切る。豆腐、ゆでたけのこ、豚バラ肉も長さをそろえて細切りにする。
具は細くそろえて切ると、食べやすいうえ、うまみがスープに出る。
湯を沸かし、2の肉以外をサッとゆで、取り出す。肉を入れ、ほぐしながらサッとゆでて取り出す。
湯通しすると、くせが取れ、素材の香りも引き出される。
スープを鍋に入れて火にかけ、煮立ったら弱火にし、1の貝柱を戻し汁とともに入れ、静かな煮立ちを保ちつつ、3を加える。
戻し汁とともに入れることで、スープに貝柱のうまみを生かす。静かな煮立ちを保つと、野菜のうまみの出たスープが濁らない。
少しフツフツとしたら、しょうゆ、酒、塩で味を調える。味をみて、黒こしょうを好みの辛さまで加える。火を弱めて水溶きかたくり粉を流し入れ、再び火を強めてとろみをつけたら火を止め、溶き卵を流し入れる。
とろみをつけてから溶き卵を入れると、卵がふんわりとまとまる。あとで酢を加えると辛さがマイルドになるので、こしょうは「ちょっと辛いかな」というくらいに加える。
酢を加え、少し沸騰させたらすぐに火を止め、ラーユを落とす。
酢を最後に加えて一度煮立たせることで、さわやかな香りとマイルドな酸味は残しつつ、ツンとくる香りだけをとばせる。
このレシピをつくった人
中川 優さん
四川料理を日本に広めた陳建民氏のもとで修行後、都内の中国料理店店主に。厨房で腕をふるかたわら、料理講習会なども行っている。
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