いか大根
大根の甘みと、いかのうまみとが互いに引き立て合う一品です。面が多くなる乱切りは味がしみやすく、煮物におすすめです。
写真: 木村 拓(東京料理写真)
*1人分
材料
(4人分)
- ・大根 1/2本(約400g)
- ・するめいか 1ぱい
- *なければ、小いか、やりいかでもよい。
- ・しょうが (大/薄切り) 1かけ(20g)
- 【A】
- ・だし カップ1+1/2
- ・酒 カップ1/4
- ・みりん 大さじ2
- ・砂糖 大さじ1
- ・柚子(ゆず)の皮 適量
- ・一味とうがらし 少々
- ・サラダ油 大さじ1
- ・しょうゆ 大さじ2
- ・うす口しょうゆ 大さじ1
つくり方
大根は厚めに縦に皮をむき、四つ割りにして大きめの乱切りにする。
皮を縦にむくと、大根の表面に面ができて、味がしみ込みやすくなる。皮はにんじんの皮や油揚げなどといっしょに、きんぴらにしてもよい。
切るときは、包丁を大根にあてる角度は変えずに、大根を手前に90度ずつ回しながら切る。
するめいかは足をワタごと引き抜き、胴は軟骨を除いて1cm幅の輪切りに、足はワタを落としてブツ切りにする。
鍋にサラダ油を軽く熱し、しょうが、1、2を入れて中火で炒め、油が回ったら【A】を加える。
3の煮汁が沸いてきたらアクを取り、しょうゆ、うす口しょうゆを加えてオーブン用の紙で紙ぶたをし、弱火で15分間煮る。
手軽な紙ぶたを鍋にかかるくらいの大きさに切る。紙ぶたを使うと、大根といかに煮汁の味が均等にしみ込み、また鍋の中で大根がおどらないので煮くずれしにくい。
柚子の皮はせん切りにして、軽く油分を取るためにぬるま湯にさらし、水けをきる。
器に盛り、柚子の皮をのせ、好みで一味とうがらしをふる。
このレシピをつくった人
斉藤 辰夫さん
大阪あべの辻調理師専門学校を卒業後、同校で教職員として日本料理の教授となる。パリ、スイス、ワシントンでも料理に携わる仕事をした国際派の料理家。
その後、エコール辻東京で専任教授を務める。
枠にはまらないユニークで新鮮な発想とわかりやすい指導に、幅広い層のファンがたくさん。現在は東京・国立で料理教室『斉藤辰夫料理スタジオ』を開いているほか、テレビや雑誌、講演などで忙しい毎日を送っている。著書に『煮もの』・『焼きもの』『全プロセスつき!基本の和食!』(ともに主婦と生活社)、『おいしい和食の大事典200』『和英つき 和食の辞典』(ともに成美堂出版)、『斉藤辰夫のいちばんかんたんな和食』(NHK出版)など多数。
現在、『NHK WORLD 』 “DINING WITH THE CHEF“に出演中。
つくったコメント