チョコレートクリームのクリスマスケーキ
初心者でも失敗しにくいポイントをギュッと詰め込んだ、舘野鏡子さんイチ押しのシンプルなレシピ。口溶けにこだわったチョコレートクリームを、ラフにたっぷり塗って仕上げます。身近で手に入りやすい材料でつくれるのもうれしいポイント。
写真: 川上 朋子
*全量
*全量
*スポンジを冷ます時間、チョコレートを冷ます時間、冷蔵庫で冷やす時間は除く。
材料
(直径18cmの底が抜けるタイプの丸型1台分)
- 【スポンジ】
- 【A】
- ・サラダ油 大さじ1
- ・牛乳 大さじ1
- ・卵 3コ(180~190g)
- ・砂糖 90g
- ・薄力粉 90g
- 【シロップ】
- ・ぬるま湯 大さじ4
- ・砂糖 大さじ1
- 【チョコレートクリーム】
- ・生クリーム (乳脂肪分35%前後) カップ1
- ・製菓用チョコレート 50g
- *スイートがおすすめ。板チョコレートでもよい。
- ・砂糖 20g
- ・いちご 適量
- ・ひいらぎチョコ 適量
- *全体備考参照
下ごしらえ・準備
1 型の側面と底にオーブン用の紙を敷く。型の側面を水でサッとぬらし、先に側面の紙を立てかけ、そのあと底面の紙を入れると安定する。
2 オーブンは190℃に温める。
3 【シロップ】の材料はよく混ぜ合わせて、冷ましておく。
つくり方
【A】はボウルに混ぜ合わせておく。別の大きめのボウルに卵を割り入れ、低速のハンドミキサーで軽く溶きほぐす。砂糖を加え、高速で3~4分間泡立てる。持ち上げてみて、落ちた筋が5秒間以上残るのが目安。低速でさらに2分間泡立て、きめを整える。
薄力粉の約1/4量をまんべ んなくふるい入れ、ゴムべらで切るように20~25回混ぜる。混ぜる方向と逆の向きに、ボウルを少しずつ回転させるとよい。粉がほぼ見えなくなったら残りの薄力粉を3回くらいに分けて同様に混ぜる。
【A】を合わせたボウルに2の生地をゴムべらで2すくい分加えて、よく混ぜる(1で使用したハンドミキサーの羽根1本を取リ外して使うと混ぜやすい)。2のボウルに戻し入れ、均一になるまでへらで手早く混ぜる。
バターではなくサラダ油を使うことで軽くシンプルな味の【スポンジ】に仕上がる。
型の中心に、30cmくらいの高さから生地を一気に流し入れる。ゴムべらの角で表面を軽く整える。10cmくらいの高さから型ごと台の上に5~6回落として空気を抜く。天板にのせ、190℃のオーブンで5分間焼いたあと、温度を170℃に下げ、25~30分間焼く。中央に竹串を刺し、生地がつかなければ焼き上がり。
焼き上がった型を10cmくらいの高さから台の上に2~3回強く落とし、蒸気を抜く。乾いた布巾を台に敷いて網を置き、型の焼き面を下にしてのせ、10分間ほど冷ます。触れる熱さになったら、型をそっと外してぬれ布巾をかける。
【スポンジ】が完全に冷めたら紙をはがし、厚みを半分に切る。
回しながら包丁で側面に約6か所切り目を入れ、目印にして少しずつ切る。
【シロップ】をはけで切り口、表面、側面全体に塗る。
【シロップ】をしっかりと塗ることで【スポンジ】とクリームがよくなじむので、分量をすべて塗りきる。
チョコレートは粗く刻む。分量の生クリームから60mlを取り分けて、チョコレートとともにボウルに入れる。50℃くらいの湯煎にかけ、時々混ぜながら溶かす。完全に溶けたら湯煎から外し、人肌くらいの温度になるまで冷ます。
別のボウルに残りの生クリームと砂糖を入れ、ボウルの底を氷水で冷やしながら、泡立て器ですくい上げてトロトロと落ちる程度まで泡立てる(五分(ぶ)立て)。8を加えてソフトクリームくらいの堅さに泡立て(八分立て)。
皿に下側の【スポンジ】をのせる。切り口にゴムべらでクリームの1/4量くらいをのせ、パレットナイフで塗り広げる。上側の【スポンジ】の焼き面を下にしてのせ、同量のクリームを全体に薄く下塗りする。
仕上げ塗りをする。表面に残りのクリームをのせ、側面全体にも塗り広げていく。側面は下から上にすくうように塗り、筋をつけていく。側面を塗り終えたら、表面にも筋をつけるように塗っていく。
表面の角はデコレーションで隠れるのでだいたい整えればよい。
3mm厚さの輪切りにしたいちご、ひいらぎチョコ(全体備考参照)をあしらう。大きなボウルなどで覆って、冷蔵庫で30分~1時間冷やしてなじませる。
チョコはランダムにさすとおしゃれ。クリームが皿についた場合は、ぬらした紙タオルで拭く。
◆「ひいらぎチョコ」のつくり方◆~トッピングも手づくりでかわいく!~
材料(約30枚分)
板チョコレート…20g
アラザン…適宜
1.チョコレートは粗く刻み、約50℃の湯煎にかけて溶かす。オーブン用の紙を敷いたバットにティースプーン半分弱くらいを落とし、前後に少し伸ばして葉の形にする。
2.竹串で周囲を一方向に伸ばしてとげをつくる。あれば固まる前にアラザンを散らす。冷蔵庫で冷やし固める。
※バラバラの方向にのばすとアメーバのようになるので注意。
このレシピをつくった人
舘野 鏡子さん
1970年生まれ。桐朋学園大学ピアノ科卒業。NHK「きょうの料理」の料理アシスタントを10年続け、独立。三世代の家族が満足できる食事、家庭でつくりやすい献立やお菓子を日ごろから研究。
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