にら卵雑炊
昆布と削り節のだしが決め手のやさしい雑炊です。胃にもやさく、アツアツで身も心も温まります。
写真: 鈴木 雅也
*1人分
材料
(2人分)
- ・にら 約8本(50g)
- ・卵 3コ
- ・ご飯 茶碗(わん)1杯分(200g)
- ・昆布 (10×20cm) 1枚
- ・削り節 二つかみ
- 【A】
- ・塩 小さじ1強
- ・うす口しょうゆ 小さじ2
- ・酒 小さじ1
- ・水 カップ3強
つくり方
鍋に水と昆布を入れ中火にかける。昆布がユラユラしたら取り出し、削り節を入れる。
だしをとった昆布は、一度乾かして、しょうゆや酒で甘辛く煮ると、保存のきく煮物になる。
煮立ったら火を弱め、アクをていねいにすくい、フツフツとした状態で20~30秒間煮出す。火を止め、冷めたら紙タオルを敷いたこし器でこす。
ご飯はざるに入れ、流水の下で軽く混ぜるようにして洗う。ご飯がサラサラの状態になり、水が澄んできたら水をきる。
雑炊はさっぱりした口当たりが大切。ご飯の粘りを抑えるようにしっかりと流水で洗って。冷凍したご飯を使う場合は電子レンジで解凍し、温めなおしてから洗うとよい。
にらは水で洗ってから水けをきり、5~6mm長さに刻む。
卵を割りほぐす。太めの菜ばしを用いて、まず卵白を3~4回つまみ上げて軽く切り、そのあとで全体を静かに溶きほぐす。
卵白と卵黄が混ざりきらないくらいがいい。溶きすぎるとふっくらと仕上がらない。はしは上下でなく左右に、ボウルの底を静かになでるように動かす。
土鍋に2のだしを入れて中火にかけ、【A】を加えて味を調える。
ぬれた場所に置いて土鍋の底をぬらさないように。
煮立ったら3のご飯を加え、ひと煮立ちしたら4のにらを加える。
にらがしんなりしたら、5の溶き卵を鍋の煮立っているところから細く回し入れ、すぐに火を止める。
卵でとじたらすぐ火を止めて、ご飯が余計な水分を吸う前に、できたてを食べる。
このレシピをつくった人
鈴木 登紀子さん
(1924~2020)青森県生まれ。都内で料理教室を主宰。本格懐石から毎日の惣菜まで、味わい深く凛とした盛りつけの和食を伝える第一人者。テレビのバラエティー番組でも活躍。
つくったコメント