たけのことあさりのスパゲッティ
木の芽の香りも春らしい、昆布だしでゆでる和風パスタ。あさり、たけのこの相性が抜群です。
写真: 鈴木 誠一
*1人分
材料
(2人分)
- ・スパゲッティ (太さ1.6mm) 160g
- ・あさり (塩抜きしたもの) 20コ
- ・新ゆでたけのこ 90g
- ・昆布 15~20cm
- *水約2リットルに8時間ほどつけた 昆布だし(水だし)を使用してもよい。 その場合、昆布は火にかける前に取り出す。
- ・にんにく (大) 2かけ
- ・赤とうがらし (種を除いて小口切り) 1/2本
- ・木の芽 適量
- ・オリーブ油
- ・塩
つくり方
あさりは殻と殻をこすり合わせてよく洗う。ゆでたけのこは6~7cm長さの短冊形に切る。にんにくは縦半分に切って芯(しん)を除く。
フライパンに、にんにく、オリーブ油大さじ2を入れ、中火でにんにくの香りがたち、うっすらと色づくまで火を通す。にんにくを取り出し、いったん火を止める。
たけのこを入れ、あさりをのせる。水大さじ1と赤とうがらしを加えてふたをし、中火にかける。あさりの殻が開いたものから取り出し、殻から身をはずしておく。
あさりをのせて蒸し焼きにして、あさりのうまみをたけのこにしっかりしみ込ませる。
鍋に昆布を入れて中火にかけ、沸騰したら昆布を取り出す。1%の塩を入れ、スパゲッティを少し堅めにゆでる(全体備考参照)。
仕上げでスープを吸わせるため、ここでは少し堅めの状態がよい。
3に、ゆで上げて湯をきったスパゲッティを加え、弱火にかける。フライパンに残っているスープがなくなるまでしっかりからめ、3のあさりの身を戻し入れて軽く混ぜ、器に盛る。木の芽を散らす。
弱火にかけて、スープをしっかりとスパゲッティに吸わせながらからめる。
●オリーブ油について
イタリア料理に欠かせないオリーブ油には、「オリーブ油」「エクストラバージンオリーブ油」の2種類があります。炒め油などに使用するには「オリーブ油」でもよいですが、加熱せずに使用する場合は、香りのよい「エクストラバージンオリーブ油」を使用するのがおすすめです。
【覚えておきたい「ゆで方の基本」】
1. たっぷり湯を沸かし、塩を入れる。
湯は、ゆでるパスタの重さの10倍以上の量(今回の場合、160gゆでるなら1.6リットル以上)が目安。沸騰したら、1%の塩(1.6リットルなら16g)を入れる。塩は下味と同時にコシを出す役割がある。
2. パスタを入れる。
パスタがくっつかないよう、放射状に入れ、手早く湯に沈める。袋の表示時間より1~2分間短くタイマーをセットする。
3. 再び沸騰するまで混ぜる。
ゆで始めは、くっつきやすいので全体を混ぜる。再び沸騰したら火を弱め、フツフツと静かに沸いている程度の火加減を保つ(その間は混ぜなくてもよい)。
4. ゆで加減を確認する。
セットしたタイマーが鳴ったら、1本とって指先でつぶすか、食べてみて確認する。真ん中に針くらいのしんが残っている程度が、ちょうどよいゆで加減。または、ソースに合わせた堅さにゆで上げる。
5. ざるに上げて湯をきる
パスタをざるに上げて湯をきる。このとき、ゆで汁はソースとパスタをからめるときに使用することがあるので、捨てずにとっておく。
このレシピをつくった人
笹島 保弘さん
京都のイタリア料理店のシェフ。関西のイタリア料理店数軒で修業した後、京都市内にイタリア料理店を開店。正統派イタリア料理と京都の食材を組み合わせたメニューで人気を博している。
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