*1コ分
*小豆を一晩浸す時間は除く。
(10コ分/1コ50g)
1小豆はサッと洗い、たっぷりの水に一晩浸しておく。
1.水に浸した小豆を流水で洗って鍋に入れ、たっぷりの水を注いで中火にかける。沸騰したら、ぬるま湯程度の温度(約40℃)になるまで水を注ぎ(びっくり水)、そのままアクが出るまで中火で煮立てる。
<★ポイント>一度温度を下げると、小豆の中心にまで水分が入り、柔らかく、しわが寄らずに煮上がる。
2.アクが出たゆで汁をいったん捨て(渋きり)、小豆をきれいに洗って冷ます。
3.鍋に移し、たっぷりの水を注いで中火にかける。沸騰したら火を弱める。途中ゆで汁が半分くらいになったら水を足し、アクを取りながら2時間煮る。
4.ヒタヒタ程度まで湯を捨て、小豆の形がなくなるまで、玉じゃくしなどでつぶす。
<★ポイント>つぶして皮を破き、中身を出す。
5.ボウルの上にこし器や目の細かいざるを重ね、細い流水に当てながら、へらなどでボウルにこし出す。
6.こし器をきれいにし、5をもう一度別のボウルにこし出す。
7.こし器の上にガーゼを敷いて6を注ぎ、きつく絞る。
8.鍋に1cm深さの水とざらめ糖を入れて中火にかけ、混ぜながらざらめ糖を溶かし、7を半量ずつ加える。
9.混ぜながら水分をとばす。ぽてっとした状態になったら、バットに上げて冷まし、ラップをかける。
<★ポイント>焦げないように、鍋底を絶えずかき混ぜ、鍋肌のあんもこそげる。
10.ボウルに道明寺粉を入れ、水130ml(道明寺粉の1.3倍量)を注ぐ。3~4分間混ぜ、最低2~3時間おく。
<★ポイント>前日に用意し、一晩おいてもよい。
11.蒸気の上がった蒸し器に、堅く絞ったぬれ布巾を敷く。10を入れてふたをし、中火で20分間蒸す。
12.ボウルに移し、砂糖を3回に分けて加え、混ぜ合わせ、粗熱を取る。
<★ポイント>道明寺粉をたたむように混ぜると、粘りが出ず食感よく仕上がる。
13.9と12を、それぞれ10等分して、堅く絞ったぬれ布巾の上に並べる。
<★ポイント>こしあんのでき上がりが多い場合は、270g量ってから10等分する。
14.生地を手にのせて少し平らにし、あんをのせる。人さし指と親指で口を閉じるように包んで形を整え、2枚の桜の葉ではさんで仕上げる。
◎小豆◎
こしあんは大粒の大納言小豆にこだわらなくてもよい。ただ小粒の小豆は皮の部分が多いので、仕上がりの量が少なくなることに注意。
◎道明寺粉◎
もち米を水に浸し、蒸して乾燥させ、粉状にひいたもの。口当たりがなめらか。大阪府藤井寺市にある道明寺が発祥とされており、米1粒の2つ割り、3つ割りなど細かさの種類がある。ここではおはぎより細かく口当たりが上品な6つ割りを使用しているが、ほかのものでもよい。